解決済み
それはやはり国ごとに違いますが、ほとんどの場合は下士官もいますし、まれに兵士の戦闘機パイロットもいます。 第一次世界大戦の前半は、戦闘機とは機関銃を積んだ練習機に等しく、すぐに訓練が完了したのです。 そもそも戦闘機パイロットの訓練などなく、勇敢なパイロット=戦闘機パイロットだったのです。 第二次世界大戦では、士官将校が3機、4機編隊の小隊長で、あとの2機、3機は下士官というのが普通でした。 下士官は、士官の後ろをついて飛んで、士官が撃ったら下士官も撃って、一斉射撃で命中率を高めるという雑な戦法です。 士官は訓練に時間がかかり、給料も高いため、給料が安い下士官の即製飛行訓練で人数を補うという発想です。 日本陸軍の少年飛行兵や、日本海軍の予科練は、下士官パイロットです。士官と違い、低学歴でも、未成年でもなれます。 士官将校は、予備役でも大卒、大学生、専門学校生で、下士官が士官になるには、特別に筆記試験を受けなければなりません。 水兵上がりの坂井三郎などは、中尉でも特務士官で待遇に差別がありました。 ドイツ空軍でも、イギリス空軍でも、おおむねそれに準じたもので、多くの下士官戦闘機パイロットがいました。 それで、ドイツ空軍では撃墜数の多い下士官戦闘機パイロットは小隊長をやる場合もありましたが、それでもはやはり中隊長にはなれませんでした。 しかしアメリカ海軍やアメリカ海兵隊、アメリカ陸軍ではほとんどが士官将校で、下士官は例外的でした。 アメリカでは、戦闘機パイロットでも、州兵の予備役士官パイロットというのも多いのです。普段は別の仕事して、休日だけ訓練をする、日本的にいえば屯田兵パイロットです。スイスなどもそうです。 マレーシンガポールで日本軍と戦ったオーストラリア空軍の戦闘機パイロットは、みんなそういうようなボランティア義勇兵パイロットでした。 士官でも、予備役だと、訓練と実戦の時だけ召集され、あとは自分の仕事をしているのです。 朝鮮戦争、ベトナム戦争ではいったん退役した米軍の予備役の戦闘機パイロットが大勢召集されました。MiGにたくさん撃墜されたためです。 イスラエル空軍では徴兵された兵士も戦闘機パイロットになります。人数が圧倒的に足りないためです。戦闘機よりもパイロットの方が貴重なのです。 またソ連空軍、中国空軍のような超巨大空軍だと、戦闘機も量産型、簡易型で安く、むしろ人の方が足りないのです。 ジェット戦闘機時代に将校士官が増えたのは、プロペラ時代よりも訓練にずっと時間がかかるためでもあります。 あたりまえですがプロペラ時代はプロペラで訓練が終わったのが、ジェット時代はそれからさらに訓練が続きます。 訓練期間がずっと長くなるので、下士官で入っても、終わるころには自然に少尉になってしまうのです。 今は航空自衛隊でも下士官のパイロットはいません。陸上自衛隊のように二年の任期制では訓練が終わらないので。
なるほど:1
パイロットには独断専行を求められますので、士官であることがほとんどです。日本の例は例外に近いです。 それだけです、戦闘機が高価だとかなんだとかは関係ありません。
戦闘機を任されたから少尉に昇進というか、パイロット養成課程(航空学校とか)を終了すると少尉に任官されるのが一般的で、下士官で戦闘機乗りになるほうが世界的にはまれ。 だから「少尉になったから(パイロット養成課程を修了したから)戦闘機に乗れる」っていうのが正しい。
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