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韓国の公認会計士には週52時間の勤務規制があったり、クライアントの業種規模別の標準監査時間が定められていたり、監査基準に…

韓国の公認会計士には週52時間の勤務規制があったり、クライアントの業種規模別の標準監査時間が定められていたり、監査基準にも内部会計管理制度についての規定が盛り込まれたりと、監査の面で日本と比べて韓国の方が先進的なのは、IFRSを強制適用しているので日本と比べて韓国の公認会計士の方が国際的な標準に対しての意識が高いからですか? それとも日本の公認会計士が既得権益にドップリと浸かり混んで国際的な標準に対応できないだけなのでしょうか?

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知恵袋ユーザーさん

回答(2件)

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    会計制度に関しては、IFRSをずっと前から強制適用している韓国が先進的なのは確かです。 ただ、監査に関しては果たしてうまく機能しているのか?という感があります。大手監査法人勤務ですが、韓国の現地事務所は評判が良いとは言えないです。もっとも、メキシコとか東南アジアもあんまり良くなかったりするので、どこが際立って悪いとは言えませんが・・・(ちなみに、日本法人では現地法人に監査を依頼する際のインストラクションに対するレスポンスの適時性や質を見ています) 一つ取り上げておくと、韓国には指定監査人制度というのがあり、会計監査人は会社が選択することができず金融監督院から強制的に指定されます。監査人を代えられる心配が全くないため監査人の立場が強く、監査報酬も上げたい放題で、それが理由で逆に当局から懲戒されたりもしているそうです。 監査人の立場が強いのは良いことではないか?と思われるかもしれませんが、監査人に対して世間的に言われがちな「高い報酬だけ貰って何も見ずサインする」を地で行っている可能性も否定はできません。日本は企業側の立場が非常に強く監査報酬も世界最低水準レベルで、監査人にとっては厳しい環境ですがそれにはメリットもあります。常に監査人交代圧力や報酬引き下げ圧力があるような競争環境に晒されれば、監査業務にも真摯に取り組むようになりますし、会社からの「重要性が無くとも見逃しがちな部分は細かく見て欲しい」「経理に対して指導的機能を発揮してほしい」といったニーズにも応えるようになります。監査報酬の水準を見るにつけ、個人的には海外の会計不正は監査人の立場が強すぎて高報酬だけ貰って監査を怠っているから起こってしまう、日本の会計不正は監査人の立場が弱すぎて監査人員・監査報酬・監査時間が十分に与えられていないから起こってしまう、のではないかなと感じざるを得ません。韓国では"会計法人"というと「高い報酬だけ貰って何も見ず・・・」という印象が一般の国民のイメージとしてかなり強いようです。 また、日本の監査法人でも最近は流行していますが、上から無理矢理残業規制を押し付けたりするのは完全に逆効果です。4~5月は土日も毎日深夜残業しなければ終わらないのが当たり前の監査業務です。日本企業はブラック体質が根強いイメージが先行しがちですが、会計事務所に関しては海外でも超が付くほどの激務なのです。監査技術・監査手法に関しては日本も海外も大差ありません。韓国の勤務規制や標準監査時間にも、それでちゃんと監査できてるの?と言いたくなります。

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