電気設備施工について教えて下さい 6.6kv屋外端末処理(柱上）について教えてください 客先柱上パスのケーブルと客先…

Question

電気設備施工について教えて下さい
6.6kv屋外端末処理(柱上）について教えてください
客先柱上パスのケーブルと客先高圧ケーブルの接続部はどの様な接続になっているのか教えてくださいまた、工具は圧縮、圧着いずれが必要ですか？端末処理のベテランの方
わかりやすい回答をおまちしております。

Answer 1

基本的に柱上ケーブル端末は、一般屋外端末か耐塩害端末が用いられます。
屋外用端末処理材料は沢山のメーカーから発売されていますが、ほとんどの
メーカーで、14～60ｍ㎡サイズで圧着形と圧縮形の二種類を発売し、
100～500ｍ㎡サイズで圧縮形のみ発売しています。
（スリーエム社は100ｍ㎡圧着形あり）

終端接続キット（端末キット）商品例
http://www.furukawa.co.jp/tukuru/pdf/tanmatu/tanmatu_hv_2.pdf

http://www.mmm.co.jp/electro/catalog/66gaisi.pdf

使用工具は圧着形の場合には、低圧電線のＲ型圧着端子に使用する圧着器
が適応します。100ｍ㎡以下のサイズなので手動圧着器で十分です。

圧縮形は六角ダイスの油圧圧縮器が必要になります。60ｍ㎡以下で9ｔ級、
100～250ｍ㎡で15～20ｔ級、300ｍ㎡以上では25ｔ以上の押圧力の油圧式
圧縮ヘッドが必要になります。

圧着端子形の方が、安価で手軽な圧着工具で施工できるので作業が楽なの
ですが、圧着形は風に因る微風振動の影響で「割れ」や「緩み」が生じやすい
とされています。大電流・大サイズでは圧縮形しか製造されていないのは、
このためです。
圧着形端末を採用するか、圧縮形端末を採用するかは、客先電気主任技術者
の専決事項なので、主任技術者さんと打合せて決定します。

ＰＡＳ口出電線（高圧ＥＰ電線）とケーブル端末との接続は、ＰＡＳ口出電線に
Ｃ2形圧縮端子またはＲＤ形圧着端子を取り付けて、ステンレスボルトで締結
します。

Ｃ2形圧縮端子の商品例
http://www5.mediagalaxy.co.jp/nichifu/catalog/pdf/c/c02.pdf

ＲＤ形圧着端子の商品例（最後のページ、5Ｐ参照）
http://www5.mediagalaxy.co.jp/nichifu/catalog/pdf/a/a02.pdf

ＰＡＳ側の端子についても、圧縮形か圧着形か決めるのは主任技術者さんの
権限なので、主任技術者さんと打合せて決定します。

ケーブル端末端子とＰＡＳ側端子を締結するボルト６本は、ケーブル端末キット
を購入すると専用のボルトナットが付属していますので、別途調達する必要は
有りません。

紹介した商品カタログページは、普段私が採用している商品のメーカサイトです。
他のメーカのカタログページも参照すれば、もっと情報が得られると思いますので
検索してみて下さい。

Answer 2

maidf710さん が立派な回答をなさっているので、私は補足程度で回答します。

東北電力㈱管轄のことですが・・・・・
まず、PAS（高圧気中開閉器）と高圧ケーブル端末処理の部分は直接接続はしません。
構内第一柱（お客様柱）に電力財産として外線引込電線を張って、PAS一次側に外線引込電線を接続します。
PASの二次側と電力財産であるMOF（VCTとも言う）を接続して、MOFの二次側と高圧ケーブルの端末処理をしたところを接続します。
需要家と電気義業者（電力）との財産分解点はあくまでPAS接続部なのですが、PAS以降に電力の財産であるMOFが付いているのは計器法に基き、交換が必要だからです。
その際にその周囲の高圧＆低圧需要家に停電等による迷惑をかけないためにPAS二次側にMOFを接続して交換を容易にしています。

ちなみに・・・・・・・

●高圧架空電線⇔PAS接続（直接のジャンパーの場合）はボルコンで接続。
●PAS⇔MOF相互もボルコンで接続。
●MOF二次側と高圧ケーブル端末処理部（一般にはＩＪ（高圧縁廻し用絶縁電線））の接続もボルコンで接続。

※PASや高圧ケーブルは概ね15年程度で交換時期となるので、圧縮＆圧着すると後々外せなくなるのでボルコンで接続して外せるようにするのです。

但し、高圧ケーブル端末処理材は現在プレハブ工法なので、先端に予め端子が接続されています。
その端子部分とIJ線を接続するのは一般的に6ｍｍ程度ボルトで固定し、事故融着テープ＆絶縁テープで処理します。