結局のところ、公務員試験で裁判所事務官の試験に合格して裁判所事務官になっても、いくら頑張っても裁判官にはなれない。

Question

結局のところ、公務員試験で裁判所事務官の試験に合格して裁判所事務官になっても、いくら頑張っても裁判官にはなれない。倍率は10数倍。
かなり難関な公務員試験でもある裁判所事務官試験を突破しても、やはり司法試験組には勝てないということでしょうか？

しかし、裁判官と裁判所事務官は仕事のベクトルが違います。

裁判所事務官は裁判官の元で、ほぼ補佐的な役割や、事務職と言ってもいい。

しかし、ほぼ重複した仕事をしていく中で、裁判官への志望が芽生え、肩身の狭い思いをしている裁判所事務官がいるのではと思います。

もともと、裁判官や弁護士など司法試験の勉強をしていた者が、練習がてら裁判所事務官の公務員試験を受けたら受かってしまった。

そういう感じの人が多いのでしょうか？

補足

というのも、裁判所事務官の公務員試験では法律系科目がかなりのウエイトを占めるからです。
2次では記述式もありますね。
司法試験の勉強をしている者なら、公務員試験の法律系科目など楽勝でしょう。

そりゃ、最初から裁判官ではなく、裁判所事務官になりたくて勉強し、公務員試験に受かった人が大半でしょう。
司法試験崩れがいたりする場合もあるのかと質問しています。

Answer 1

今は、現行司法試験と裁判所事務官試験の難易度に、それほど大きな差はありません。
法科大学院卒を対象とした試験区分も裁判所事務官試験にありますし。

事務官試験には人物考査や基礎能力試験（教養試験）があり、これらも重要な要素なので、現行司法試験に受かったからといって、事務官試験にスムーズに受かるわけでもありません（予備試験の教養科目は０点でも予備試験には受かります）。

司法試験に合格しても、裁判官に採用されるためには、
司法試験の成績と司法修習生考試の成績がトップクラスでなければなりません。
すなわち、ほとんどの司法試験合格者は、裁判官になることができません。
また、現在は、
司法試験に受かっても、弁護士事務所に必ず採用されるわけではありませんし、採用されても、大卒初任給より少ない月給の可能性もあります。
なので、
仮に司法試験に受かったとしても、その後の展望がパッとしないことが予測される場合、裁判官事務官試験を選び、司法試験を回避する人もいます。司法試験に受かるのが難しいからではなく、合格後の展望が開けないから裁判官事務官試験の方を選ぶわけです（現行司法試験に合格するだけであれば、今は、大東文化大学とか、東海大学とか、世間的には三流大学と言われるような大学卒の人が多く受かっているので、それほど大変なことではありません。お金と時間があればの話ですが）。

Answer 2

大卒試験についてお話します。
裁判所の組織については（事務官採用）、
基本的に、市役所、国税、国家一般職、県庁？
などを他に併願し、あくまでも公務員試験の勉強しかしていない人で
事務官試験を合格している割合が9割くらいかと思われます。

ですが、司法試験崩れ、いわゆる司法試験をあきらめた人たちも一定定数いらっしゃるとは思いますが、実際に組織にいる数は少ないと思われます（1割いないかと）。

裁判官にあこがれる人がいるというのも事実ではありますが、
一応事務官として採用されたのちに、裁判官になる道もあります。
簡易裁判所限定働ける、いわゆる「簡裁判事」には内部試験で書記官試験に合格し、書記官としての経験年数と簡裁判事の試験に合格すればなることはできますが、司法試験組、いわゆる法曹の裁判官と比較するともちろんかないません。

どちらかというと、裁判所の組織は、裁判所事務官や書記官、比較対象として裁判官の仕事は、組織の一体となって頑張っていこうという強い思いがありますので、事務官が劣等感を感じているような方はあまりいないような気がしています。
裁判官と事務官、書記官ではキャリアの積み方などが根本的に違いますので肩身の狭い思いをしている方はそんなにいないのかと思います。

Answer 3

裁判所事務官は裁判官ではなく裁判所書記官になるんですよ

Answer 4

裁判官になれます。
ただし、簡易裁判所判事（簡易裁判所の裁判官） 定年は６５歳