現役の軽貨物事業者です 広告などにある加盟事業者募集のなかには… いわゆる"加盟金集め"を主とした悪辣な会社があったりもして、本人もしくは知人が開業したものの上手くいかずに廃業した事業主の愚痴や恨み節をそのまま書き込んでいるものが多いと思います。 これは軽貨物運送に限らず様々な業種でみられる事で、開業にかかる資金の負担が比較的低い軽貨物事業が被害者(?)の体験談がよく聞こえてくる由縁と思われます。 広告の内容に偽りのない本物の軽貨物運送会社もたくさんあるので、ご自身のスタイルに合った会社に巡り会えることを祈ります! ご質問の売上・経費・手取り額・個数・時間についてですが・・・ あくまで自営業ですので全て自分で自由に決められます。 大手宅配便事業者の下請け孫請けとして主に宅配を行う場合は『朝7時に積込を始めて帰宅するのは夜〇時ころ…』なんて答え方もありますが、何個配達するか何時に引き揚げるかは個人事業主の能力次第で自由に決められます。 ただし『配達完了1個につき150円』などと決められているため、日に50個くらいしか配達できない様では生活は苦しくなるでしょう。 経費については・・・ ガソリン代と高速代が主たるもので3~4割ほど タイヤ代・オイル交換などの車両整備費・自動車保険料・貨物保険料・車検費用の月割・・・などを含めると、月の売上の約半分は運営にかかる経費と考えておけば良いでしょう。 逆算すると…サラリーマンで言う"手取り"の額が25万円は必要だ!という場合、月に25日稼働すれば配達個数は必然的に130個以上となります。 もちろん慣れてくれば充分に可能な数ではありますが、不在で営業所に持ち帰る数を抑える工夫が必要となります。 夜遅くまで担当コースに残り睡眠時間を削ることも覚悟してください。 全国にいる軽貨物事業主のピンからキリまで金額には大きな開きがある事をご理解いただいた上で、あえて簡単にご質問の①~⑤に数字を入れていきますと・・・ ①15万~90万円ほど (中央値は40万円ぐらいかな) ②売上の約半分 ③売上の約半分 ④平均すると120個ぐらい (私は慣れたエリアだと200個いきます) ⑤平均すると14時間ほど 最後に"加盟金"について… 保証金や預り金など会社により呼び名が違いますが、やむなく廃業する場合などに返金される会社と戻ってこない会社があります。 加盟金ゼロという会社から指定の軽貨物車両込みで250万円なんて会社もあり、すべて持ち込みの場合だと20万円前後の会社が一番多い様な気がします。 もし個人事業者が委託配達先で何かやらかして配送依頼が途切れてしまうなど…運送会社に損害を与えた場合に、予め加盟金として預かっている金で補償とするなどが用途としては多いのでしょう。 この職業は軽貨物車と免許さえあれば誰にでもすぐに始められる"自営業としては起業のハードルが低い仕事"ですが、それだけに毎年々数千軒の開業と廃業の届けのある自営業なんだそうです。 車は買い取り店に出せるのでチャレンジしても損はありません!よくよく家族なりと相談のうえ始められることをおすすめします。
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