解決済み
大学にいる研究者の方々の学歴を調べていて思うのですが、 最終学歴が「博士課程単位取得満期退学」で修士学位までしか取っておられない方が多いように見受けられます。また、実際に博士号を取られた学者の方で、自らが博士号を取ったことをひけらかしておられる方からのお話しも伺ったこともあります。 博士号を得るには、論文を提出するだけでなく、その内容が博士号を与えるにふさわしい内容であると、学者たちから認められる必要があると聞いたことがあるのですが、満期退学の研究者たちは、提出した博士論文が学者に認められずに終わったケースが大半なのでしょうか?
みなさま、回答ありがとうございます。 法学部の教員で博士称号を持っておられる方は僅かしかいないようです。 それに博士号を持っておられる各先生方は「~法学の権威」と呼ばれるほどに慕われるような方々ばかりです。 と言えども、私が尊敬している分野は法学博士ではなくて、博士(言語学)=言語学博士の称号を持つ先生方です。
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某人文系大学教員です。 質問者の書かれている「博士課程単位取得満期退学」という方ですが人文社会系では、割と多いのですよ。 大学にもよるのですが、課程での博士論文を提出する前提としては、専門学会での査読審査を受けた学術雑誌に掲載された学術論文が複数報、そのうち最低1報は英文のものが出ていること要求されます。これらの論文はいずれも筆頭著者でないとなりません。 この論文数の条件をクリアしないと、博士論文の提出が認められません。 ところが、人文社会系の学術雑誌は自然科学系の雑誌と比較にはならいぐらいに刊行頻度が低いのです。自然科学系の雑誌ですと、日刊とか週刊雑誌があるのですが、人文社会系の雑誌だと季刊(年に4回)とかそれ以下の頻度でああることが多いのです。 ですので、論文を複数報出すだけでも、ほぼ博士課程の3年がかかります。 その論文を出しただけでは、博士論文審査に入ることができたという状態です。例えるなら、ようやく博士論文審査という「土俵に上がることができた」という状態です。 土俵に上がったら、今度は相撲を取らないとならない。博士論文を書かないとなりません。まあ、学術雑誌に掲載された学術論文が複数報あれば、ある程度はまとまります。ただ、それを今度は、博士論文審査員の前で発表し、最終的に合格すれば、ようやく博士学位は取れます。ここまでには早くても博士課程に入ってから4~5年はかかると思ってください。 ですから、博士課程を一旦、満期退学として、就職があれば就職します。その後、学術論文を書いたり、博士論文を書いたりします。 ただ、この博士論文ですが、大学院を満期退学してから何年以内(大学によって異なる)かに提出できないと、課程博士として、博士論文を提出できる資格を失います。 この期間を過ぎてしまった場合、博士学位の取得には、論文博士しか手段がないのですが、人文系で論文博士を取るのは、一生かかります。と言うのも、論文博士は要求される論文数も二ケタとかいう単位ですし、すでに書いたように、人文社会系では、論文を投稿して掲載までにでも、年単位の時間がかかることなどザラですから、求される論文数に達するだけでも、一生かかるのですよ。 なので、まだ現役の大学教員のころには、「博士課程単位取得満期退学」のままという方も多いのです。定年前とか、名誉教授ぐらいになって、ようやく論文で博士をとって、教え子たちとお祝いするということすらあるのですよ。
この手の質問は過去に何度も何度も出ています。私も答えるのは別IDも含め3度目です。 特に文系ではかつて課程博士は制度として存在せず、論文博士のみでした。 だから、博士後期課程の単位をすべて取得して大学に就職しても、ぶ厚い研究書を何年も何十年もかけて発表して、それが審査に通って初めて論文博士の学位が取得できたのです。だいたい50歳前後ぐらいだったのではないでしょうか。だから本を出さない人は単位取得満期退学のままとなりました。 ようやく90年代終わりごろから各大学院で課程博士の制度が設置されたので、後期課程在学中あるいは修了後一定の年限以内に博士論文を書き上げて審査に合格すれば、課程博士号が取得できるようになったのです。この場合、本の出版は義務ではありません。これで文系でも博士号取得者が大幅に増えたというわけです。
博士課程単位取得満期退学のあと論文博士あるいは過程博士(退学して2年くらいは猶予があります)で学位をとっている可能性があります。ただCVの更新忘れかもしれません。 ただ、理系はほぼ100%近いひとが学位をとって教員になっています。文系は先の方の言われる通りかなり低いです(それでも以前に比べると高いですが)。 博士号は普通には過程博士のことを意味します。大学で単位をとり、研究論文を書いて博士論文が公聴会と教授会にパスしたら学位が認められます。学者たちというのは、博士号を認定する大学あるいは大学から依頼された教授に限られます。
こんにちは、博士号についてあなたのご質問にお答え致します。 外国の大学院や日本の理科系の大学院では、五年間真面目に研究すれば80%以上が博士号を取れるのが一般的ですが、日本でも人文科学系の博士課程では博士号取得率が34.4%(2012年)と、なかなか出して貰えないのが現実です。 国際的にみても、とても不思議な現象なのです。 博士論文は複数の学者に認められなければならないので、異なる学説の学者がいれば却下させられてしまうのです。 http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/1267995.htm
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