元看護師です。 といっても私の場合は高卒後すぐに看護学校に進学したのではなく、フリーターと一般企業を経て看護師になりました。 フリーター時代は全国チェーンの一部上場企業で、一般職時代は地元の零細輸入業者でした。 ネット上で見るような「新卒じゃないと絶望的」「学歴フィルターではじかれる」「両親や親戚関連の調査を専門業者に依頼している」などの書き込みは実体験としてよくわかりませんので、詳細な回答は控えます。 ただ、実家の家族構成や宗教について調査することについては現状では違法とされていますし、フリーター時代は私は社員ではありませんでしたが、実家・ご本人ともにワケありの方もいらっしゃいましたよ。 私の回答も含めて、ネットでの情報を100%信用しないでどこか疑いの目を向けることが必要だと思います。 さて、私が最終的に看護師を目指した理由ですが…収入と全国どこでも通用する資格が魅力的だったからです。 一般企業時代はお給料を含めた待遇は悪くなかったものの、将来ひとりで生きていくには不安がありました(女性です)。 転職や資格取得を検討していたときに、たまたま見た求人誌に「看護学生募集、奨学金で看護学校に進学できます、即入寮可」みたいな宣伝の病院からの求人を発見し、すぐに電話で問い合わせしたことがきっかけなので、ある意味出たとこ勝負ですね^^; 面談で説明されたのが、求人先の病院で看護助手として働きながら准看護学校に通って資格を取り、その期間の学費全額と給与は出すけど卒業後3年間はうちの病院で働いてもらわないと貸したお金全額を耳揃えて一括で返してね、という制度でした。 面接に伺ったのが5月で、最短で来春入学のスケジュールになること、准看護学校受験時は病院長から推薦状を出すこと、准看護師資格取得後はうちの病院で働きながら看護師を目指してほしいしその場合はまた奨学金を出すなど、いろいろ説明されました。 冷静になって調べると、准看護師の資格では就労先に制限があることがわかり(卒後教育がしっかりしている大病院では採用すらしていません)、看護学校であっても同様の奨学金制度を用意している病院が多いことがわかり、せっかく頂いた内定を辞退して3年生の看護学校に進学することにしました。 といっても私は実家に頼れないため学費も生活費も自分で工面する必要があったので、その日から受験勉強と貯蓄に励んで、翌春に国立の看護学校に進学しました。 私の場合は実に不純な動機で、昔からのあこがれとか社会人になって入院した時に看護師さんに励まされたのでなどの夢物語は一切ありませんでしが、無事に卒業して看護師として働いていました。 逆にあこがれがなかった分、夢と現実のギャップに戸惑うことがなかったのかもしれません。 離婚されている方や離婚を予定されている方など、シングルマザー組は生活がかかっている分必死な方も多かったですし、医療を志す者が必ずしも高潔な理想を胸に抱いている必要はないと思います。 自分ではあこがれの職業ではなかった分、希望に燃えている学生さんに比べると出血や排泄物の処理には抵抗があるのかな?と思っていたのですが、年齢が若くなかったこととそういった仕事も含めて看護師だと割り切っていたので、すぐさまスイッチが入った感じです。 現に今でも仮に患者さまの吐しゃ物を頭上から浴びても汚いとか嫌だなーと思いませんし。 この手の質問をすると、看護師一択の回答に偏りがちだと思いますが。 確かに看護師は女性が多い職業では好待遇ではあることは否定しませんが、夜勤してナンボの世界です。 以前勤務していた病院では歯科も併設されていて歯科衛生士さんもいましたが、彼女たちの基本給と看護師の基本給はほぼ同じでした。 歯科は予約制なので残業手当てがほぼないこと、また日勤のみで夜勤手当がないので実質的な手取りは看護師のほうが上でしたが、看護師が高収入と言われるのは夜勤手当が加算されるからです。 同期の衛生士さんから「看護師はいいなー、お給料良くて」と言われることもありましたが、逆に「衛生士さんはいいなー、夜勤もないし」と思っていました(笑)。 看護師・歯科衛生士ともに資格は一生ものです。 現状では更新制度ではないので、その気になれば70歳でも働くことはできます。 歯科についての事情はあまり詳しくありませんが、医科では年金をもらいながらパートで働いている頼れるベテラン看護師もいらっしゃいますよ。 歯科でもベテラン衛生士さんを見ることが増えたので、結婚後も長く勤められる職業なのだと思います。 ただ、病院が多い医科と違って歯科は医院が多いので、福利厚生などは見劣りすることは否めないと思います(ボーナスが少ない、退職金が出ないなど)。 ともに売り手市場なので、高卒後しばらく期間が空いていても就職口には困りません。 看護師は一般的に数年間は病棟で勤務して経験を積まないと外来勤務が難しいとされていますが、衛生士さんは新卒ホヤホヤのお嬢さん方でも外来勤務がメインです。 外来勤務だと夜勤がないので、手当はつきませんが体には優しいですね。 看護師は人の生き死にに密接にかかわりますし、死亡退院前の患者さまのケアも行いますが、衛生士は人の生き死にとは直接的にかかわりませんしケアもありません。 出血をはじめとした体液を見たり触れたりするのはどちらも同じですが、排泄物のケアを日常的に扱う(看護師)か扱わないか(衛生士)の差もあると思います。 どちらも基本は立ち仕事なのと、女性が多い職場なので心身ともに楽ではないのは確かでしょう。 決め手に欠ける場合は、しばらく一般企業で働いたり、看護助手や歯科助手をして働きながら考えても遅くないのではと思います。 質問者様の年齢が分かりませんが、看護学校も衛生士学校も社会人経由で入学する方も多いですよ。 求人誌をチェックしてみても良いと思います。 お金だけではありませんが、きれいごとだけで通用する世界でもありません。 もし最後に決め手になるのが賃金であれば、日勤のみの看護師と歯科衛生士では基本給がほぼ変わらない、もしくは衛生士のほうが賃金が高い場合もありますので、目先の収入にとらわれないことも大切です(当方の地域では看護師が基本給20万円程度やそれ以下、衛生士は新卒で23万円~などが多いです)。 私は定期検診で歯科に行く度、口腔内ケアを一手に引き受けてくださる衛生士さんが素敵だな~と思ってみています。 あのとき看護学校ではなくて衛生士学校に通っていれば人生違ったのかな?と思いますが、衛生士の友人は全身ケアを行える看護師はかっこいいと言ってくれます。 どれを選んでも良いことばかりではないですが、一生の仕事として考えるなら看護師か衛生士は結婚や出産を経ても復職しやすい環境が整っている分、お勧めではあります。
なるほど:1
一般企業は学歴や家柄が関係するから、資格が要らないから楽なわけではありません。学歴フィルターで面接まで辿り着けません。
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