OEMに関して、

Question

OEMに関して、これまでは製造の委託だとか、車の同車種の販売権提供だとかでは知っていました。
ですが、先日、商品開発でもOEMがあると初めて知りました。薬だとか、スーパーの自社ブランド製品など。

疑問として、
そこまでの開発力があるのに、他の会社に販売させて爆発的ヒットにでもなっても気にしないの？(笑)とか、開発から製造までノウハウがあるから、他のメーカーにも流用しちゃうとか無いのかな？てあたりが気になりました。

車もそうだし、違うメーカーで全く同じ薬(でも謳い文句はちょい違うとか！)があったり、
「自社製品」て何なんだろう、という問答が繰り返される今日この頃です。

Answer 1

>他の会社に販売させて爆発的ヒットにでもなっても気にしないの？(笑)

ちょっと考え方(視点)が違うと思いますが、
一般的には、他の会社に販売させて…では無くて、「他の会社に作らせて」ですね。

つまり、仕入れ販売をするのがOEMやODMの一般的なやり方ですが、

あなたの勘違いは
もし自社開発商品を他社ブランドで売って貰うのであればそれはODM販売です。自社開発なので。

その逆で、相手先が開発した物を相手先ブランドで生産するのがOEMですから、そこには開発は必要有りません。それを相手先は自社ブランドで販売します。

分かりやすく例えれば
シャープを傘下に入れた台湾の鴻海は、iPhoneをAppleからの委託でOEM生産していますが、これは鴻海で開発はしていません。
あくまでApple社の開発商品ですから、鴻海は生産するだけで儲かります。(それをEMS生産とも言います)

iPhoneが爆発的に売れても、売れれば売れるほど儲かります。
当然、生産能力の無い所に生産委託はしませんから、確かな技術力は必要となるのは当たり前ですが。

他には、複雑に絡んだコアな技術提携(活用)により生産する場合や販売する場合も有るので、全てが全てとは言い切れませんが、おおよそそんな感じですかね。

A社はB社の或るコアな部分の技術力を活用して、A社ブランドで生産委託する場合も有りで、B社は二流ブランドで販売力が弱いのでA社と組めば販売台数も増えるが、自社のブランドだけではいつまで経っても二流でしか無い場合とか。

またサムソンなどの半導体や液晶パネルなどは、自社ブランドの製品だけに搭載するだけでは売り切れないので、携帯電話のAppleや他のパソコンメーカーにも販売しています。
しかも、携帯電話ではコテコテのコンペチターAppleのiPhoneにディスプレイを供給する訳ですから微妙ですよね。

こんな事をいちいちOEMとかODMなんて呼ぶ必要も無いし、それなりの利益が取れて売れれば良い訳ですからね。

実はカシオの時計もOEM生産していたり、SONYのPSもOEM生産していたり、複写機やプリンターなどもOEM生産なんて当たり前です。

海外だと現地の法律により、現地のメーカーとの共同生産無しに生産や販売出来ない国も有ります。

表面に見える事だけでは無いのが実情ですよね。

もし自社内でそんな会話が有るのであれば、自社の販売網を使って売れば良いだけでしょう。
それが出来ないからODM(販売力の有る有名ブランドメーカーから商品の開発を受けて開発し、生産して相手先ブランドで相手先に納品する)で凌ぐしかない…と思います。

何も、黒子に徹して商品開発をして納品するだけでも良いと思います。
それが爆発的に売れれば。

Answer 2

自社製品を売ってもらう側としては、自社製品のブランド力とか販売網が弱い場合は、そういう選択肢もあるんじゃないですかね。

他社製品を売る側としては、自社で同様の開発をしているが市場に乗り遅れてシェアを奪われる懸念がある場合に、たとえ他社のであっても表向きには自社製品として出せば、シェアは形式的には確保できる。本当の自社製品が出来てもシェアの挽回ができなければ、元も子もないですし。