「銀河英雄伝説」のオーベルシュタインのナンバー２不要論についてどう思いますか？ わたしは、不測の事態でナンバー１が…

Question

「銀河英雄伝説」のオーベルシュタインのナンバー２不要論についてどう思いますか？

わたしは、不測の事態でナンバー１が動けなくなったときのために、組織にはナンバー２は必要だと思うのですが。

Answer 1

作者さんがそう言っているのだから、それはそれでいいのかなと私は思ってます。
でも、質問者さんのご指摘もごもっともだと思います。

豊臣政権の滅亡の仕方は、ナンバー2不要論に関して２通りの解釈ができますね。

徳川家康というナンバー2がいたために、豊臣政権が乗っ取られたのだ（不要論）
豊臣秀長もしくは成人した息子がいなかったために、家康に滅ぼされたのだ（必要論）

本能寺の変で織田家が滅んでいったのも跡取りとして決まっていた織田信忠が信長と同時に討ち取られたからだと言われています。（光秀が本能寺の変を起こしたのは信長と信忠の２人ともが京都におり、一度に両方討ち取れたからだという説もあります）

キルヒアイスはラインハルトにとって身内のような物であり、読者の多くも「えっ、なんで？」と思うだろうと思います。でも、オーベルシュタインからはキルヒアイスとラインハルトは他人の見えたのかも？

バーミリオン星域会戦の際にヤンがラインハルトを討ち取ることを狙っているように、作者の田中芳樹さんもナンバー２不要論を全肯定しているわけではないのも、面白いなと思います。

蛇足ですが、大学の同級生グループが会社を作る場合、誰を社長にするかを決めておかないと、うまく行き始めてから必ずもめるそうです（＾＾； 人間って難しいですね。

Answer 2

オーベルシュタインのナンバー2不要論は
まさにそこを問題視しているんです。
ナンバー1が不測の事態に陥った時に
代わりを務められるナンバー2がいると
言うことは、組織の中にナンバー1に
不満を持ったグループが生まれた場合、
暗殺や戦闘時の裏切り等によって、
ナンバー1を亡き者にして、ナンバー2を
トップにしようとする可能性がある。
ナンバー1が代わりの効かない存在で
もし失われれば組織そのものが崩壊する。
という事の方が組織が強固になりクーデターを
抑制する事が出来る。と考えているのです。
わたしはむしろ、キルヒアイスをラインハルトが
暴走しない為に必要な制御装置と捉えていた
アンネローゼの認識が的を射ていたと思います。

Answer 3

勿論不要だよ
無論無用だよ
銀河英雄伝説を買って下さい、お願いします
銀河英雄伝説を購入して下さい、お願いします

Answer 4

No2不要論はラインハルトがまだ皇帝になる前に出た話ですので下の方とは若干考えが違いますが、骨子は似たような感じですね。

No2がいれば当然No１の求心力は半減、とまでは言わなくとも減少はしますし、No1派とNo2派といった派閥が生じる可能性もあります。

特にあの時点でのラインハルト達は王朝打倒という非常にヤバいものを目標に掲げていますので、その内部は出来るだけ一枚岩である事が望ましいわけです。

キルヒアイス当人だけを見れば別ですが、一般的な組織として考えた場合No2の存在は常に内部不和を生み出す危険性を孕んでいるので、そういった意味ではオーベルシュタインの言もあながち間違いであるとは言えないかと思います。

また、不測の事態に対してはキルヒアイスが死んだ時のように合議制を取ればいいのでは？と考えます。

もちろんその中でリーダーシップを取る人は出てくるでしょうが、それはあくまで「同格の中では」という前提であって、作中にもありましたが、その人物が突出するようなら他の者が抑える、といった牽制が出来ます。

要はトップが不在の時はみんなで話し合い、力を合わせて解決しましょうって事ですね。

まぁ、それ故にヤンからは「ラインハルトさえ倒せば帝国軍は瓦解する」とまで言われてしまう訳ですので、どちらがいいのか、やはり簡単には決められない問題ではありますけど。