ひたすら理解出来るまで 教科書を何度も読み直せ。 退職給付債務 は負債 退職給付費用 は費用
従業員の立場で考えてみましょう。他の方と同様に割引は無視します。 あなたは40年間勤める予定の会社に、35年勤めています。 退職金規定は、1年勤務につき50万円、40年で2000千万円もらえることになっています。 仮に今会社をやめても、1750万円もらう権利があります。退職という条件付きの債権を持っていることになります。 これは、会社の立場としては条件付きの債務といえます。 今度は違う側面から見てみます。 あなたは本来であれば年収550万円もらえるくらいの仕事をしています。でも、そのうちの50万円は退職時まで支払ってもらえません。しかも、そのお金をもらえてれば長期運用してもっとお金をもらえたかもしれませんね。 会社の立場としては、550万円分の仕事をしてもらっています。退職するまで支払をしぶってるとはいえ、本来計上すべき報酬は550万円です。 *ほとんどの中小企業は、そのうち500万円だけを給与として計上し、残りはしらんぷりします。 何せわざわざ費用計上して利益を減らしても、401kとか中退協、生命保険への加入等をやらない限りは損金不算入となり、節税になりませんから。 話はそれましたが、 知らんぷりですませてくれないのが監査です。残りの50万円も、従業員への未払の報酬として費用計上させられます。 毎年計上させられる大した節税メリットもない50万円の費用…これが退職給付費用(支給先延ばし分の報酬費用)です。
大雑把に言うと、現時点までに発生している退職給付債務(将来の支払見込額)に、新たに従業員の労働により、退職給付債務が積み足されるというイメージです。この積み足し部分(ただし、年金資産の運用による収益が 控除される)が、退職給付費用です。
数理計算上の差異とか過去勤務債務とか覗いて単純化したケースから例題を見ながら徐々に理解していってはいかがでしょうか。 こんがらがるのであれば基礎の基礎まで戻ってみてください。
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