私は修繕ドックで機関担当をしているものです。 スラスターがどこのメーカーの物かはわかりませんが、一般的な内容で回答させていただきます。 スラスターは、船内に重力タンク(ヘッドタンク)が設置されておりそこに潤滑油兼作動油を張り込む構造になっているかと思います。 この重力タンクに規定量まで油を張り込むと名前の通り、重力によりスラスター内部(ケーシング)に圧力がかかります。 スラスターはプロペラ軸(横軸)にシール装置が組み込まれておりオイルシールのようなリングが数本、海水側と油側にリップが向きシール性能が発揮できるようにそれぞれ配置されてます。 通常のアフロート状態では前述した重力タンクによる圧力がスラスター内にかかっており海水の侵入を防いでいますが、もし内部に油を張っていない状態で進水させてしまうとスラスター内部に圧力がかかっていませんので深度圧により海水がケーシング内に入ってしまう可能性があるためだと思います。 私は新造を詳しく知りませんが、スラスターを船体に組み付け後は、ブリッジとプロペラとで実際の翼角を整合させるためテスト行うはずですので、タイミング的にはスラスターへの海水侵入を考えなくとも、結果的に進水前に油を張っていそうですがいかがでしょうか?
なるほど:1
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