文系の新大学3年です。就職か進学か将来の進路について迷っています。 僕は小さいころから法律家になれたらいいなと考えてい…

Question

文系の新大学3年です。就職か進学か将来の進路について迷っています。
僕は小さいころから法律家になれたらいいなと考えていました。しかし、大学進学の際に事情があり法学部ではなく社会学部に進学しました。大学進学の際に法学部に行かなかった理由の一つは、ロースクール→司法試験という改革が始まっていたので法学部に行くことが必須ではないと思ったからです。入試の配点・科目などの受験上の理由と大学4年間は法律以外のいろんなことに触れるのもいいかなと思ったというわけです。
しかし、ここ数年で自分には法律家(特に弁護士)は向いていないと思うようになり、またなってみたいと思う裁判官はなるのが特に大変と聞きました。
そこで、まずロースクールに進学し、法律的な専門スキルを身につけて２(or3)年考えたうえで民間に行くか新司法試験を受けるかを考えようと思いました。文系のマスターは就職に不利だとよく聞きますが、法律的専門スキルは民間でも歓迎されると聞いたからです。また自分の興味のある国際機関で働くにはマスターが最低必要ですが、普通の文系大学院にはあまり行く気がないというのもあります。(教授になる気などないです)
自分がここまで進学にこだわるのは｢学士取得→就職」のカテゴリーの中にやりたい業種がぜんぜんないからです。よくある商社や金融などには全く興味がありません。そして、公務員も考えてはいたのですが、最近ではあまり魅力を感じません。
けれども自分の学費を現在奨学金でまかなっているほど自分には経済的余裕がありません。そこで、就職と進学で迷い始めたというわけです。バイトなどで自活しなければならないという理由からもう大学3年になるのにローへの勉強もほとんどはかどっていないというのもあります。

長文になり申し訳ありません。なにか情報をいただけたらありがたいです。

補足

国際公務員にも興味があるけど、修士号をとらなければなれないので、学士号取得で終わって就職してしまうと後戻りできない…という点で引っかかっているというのもあります。

Answer 1

当然のことですが、ロースクールでは法律的な「専門」スキルは身に付きません。
ロースクールで学ぶのは「学問としての法律」です。民間企業が求めるのは実務的な
スキルです。後者は、実務を行うことでしか身に付きません。
実際、私の知る限り、企業の法務部等でも、「ロースクール出身」というだけでは求人は
ほとんどありませんし、採用してくれません（学部卒の新卒を採用して自社内で2年間OJTを
施した方が使い物になるという判断でしょう。）。ロースクールを出て弁護士になった者すら
従業員として雇用することに消極的です。金融機関や法務部等で実務経験有り＋
ロースクール出身ともなれば別でしょうが。
問われるのは実務経験だと思ってください。その上で、それを積むには、可能であれば
高度な経験を積むにはどうすればよいかから検討されるとよいと思います。
質問者のご事情からすると、ロースクールに行くなら、弁護士（裁判官でもいいです。）になり、
そこで実務経験を積むべきでしょう。そうすれば、民間企業への転職や公務員（特別職や
国際公務員も含む。）への転職・出向等、選択肢が広がるはずです
（知人にも、法曹から企業の法務部長、裁判官、国連職員、外交官等に転身ないし
出向した人がいます。）。

Answer 2

国際公務員になるのは、専門家としての力量がある人ということであり、欧米諸国では専門家としての力量があるひとは修士を持っているのが当然なので、原則修士以上ということになります。

専門家としての力量は仕事に就くことによって得られるので、就職した後に仕事で力をつけて、また会社からの派遣で留学して外国で修士を取る、という方法も（それで逃げられたら会社は困ることは困るのですが）ないわけではありません。

でも、国際公務員がそんなに良いものかどうかは良く考えて。本も出ているし、国際機関人事センター(外務省）でも情報提供しています。

やりたい業種がないというのが良くわからないのですが、今の日本で文系で就職する仕事で修士以上が要求される仕事って法曹以外に何があるのでしょうか？

やりたい業種などといってもまだ良く知らないことも多いでしょうからいろいろ調べてよい就職先を探すのが良いのではないかと思います。

ロースクールの卒業で法曹になれないあるいはならない人が出てくるのでそれを受け入れるという道も広がってくるとは思います(現にそういう人も出始めています。）が、学部新卒の方が良いという状況が急に大きく変わるかどうかは予断を許さないところがあると思います。
ロースクールは奨学金がないとお金が大変ですね。
どちらを選ぶにせよ頑張ってください。