どこにも記述はありませんが、背景は、筑豊炭田の閉山であると考えます。 炭鉱夫の方の中には、健康で、働く気があっても、炭鉱以外では働けない方が大勢いらっしゃいます。そのような方は、現在は、生活保護費で暮らしますが、該当者を、行政が「健康で、働く気があるのに、働かない人」と判断して生活保護を止めたりすると、日本では珍しい「餓死者」が発生します。 生活保護費は、地方自治体が、年金よりも多額な生活費を大盤振舞いする、評判の悪い制度なのですが、支給を止めることによる餓死者が新聞記事になる事例は、夕張市と北九州市に集中しています。従って、私は、炭鉱閉山の影響であると考えています。 NHKの「あさが来た」でも、これからあきらかになりますが、現代日本は、炭鉱からスタートしました。筑豊炭田は日本のスターでした。1976年の筑豊炭田の閉山から、炭田を中心とした重化学工業が不振となり、福岡県では、失業者が多く発生して、現在も、「健康で、働く気があっても、働けない方」が多くいらっしゃいます。 大きな社会変化は、その後、人間の平均寿命程度の間(80年)、影響を残します。失業率は、最もわかりやすい事例であると考えます。
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