「行政書士」資格取得の勉強は無意味か？

Question

「行政書士」資格取得の勉強は無意味か？「行政書士」資格取得の勉強について何度か質問して，いろいろと教えて頂きました。それによると，資格の取得よりもその後の方が大変とのことです。作成する書類の種類は膨大で，しかも（試験に出ない）実にさまざまな法律に従って作成しなければならないし，それに関して「専門家」として相談に応じなければなりません。しかしそのようなことについてはユーキャンでも全く指導してくれませんし，そのようなことについての本は本屋にも売っていないし，だれに相談していいかもわかりません。近所にも親戚にも行政書士はいません。そして，何とか「努力と工夫」でそれをクリアしても，少しでも仕事を得ようとすれば「営業努力」をしなければならない，とのことです。その「営業努力」の意味がわかりません。１年間ユーキャンで勉強し，一旦挫折したあと，気を取り直してテキストを読んでいるところですが，仮に合格しても，そこで何をしていいかわからず途方に暮れるのであれば無意味ではないかと思いはじめました。行政書士の資格というのは，もともと行政の事務をしてきてそれに精通した人などが取得するものではないでしょうか。法律にも行政の事務にも無知な者が「行政書士」の資格取得を目指すことに何か意味はあるでしょうか。（たとえば社会常識が身につくとか）

補足

他の「資格」も同じようなものでしょうか。

Answer 1

行政書士試験の良い面を。
それまで法律、行政に全く関わりがない方が行政書士試験のために一から勉強をしてみる、
というのは無駄どころか有意義だと思います。
この試験（行政書士の業務と別に）はいわば大卒資格のようなもの、と考えた方がいいかもしれません。
合格者はある程度の法律、一般教養の基礎知識は持っている、と言う目安にはなるわけです。
弁護士、検事、裁判官の養成課程である多くの法科大学院生がこの試験をいわば、
模擬試験のように受験している、というのは不思議ではありません。

「他資格」ですが、これは一概には言えず、資格を取得すれば何十年にも亘って安泰な資格というのは、
数えるほどしかありません。
ただ、敢えて挙げるなら行政書士、宅建主任、簿記、FPなどは難易度も適当（だが、その業種では必要な資格ものも）で
就職の際も有利でしょう。

Answer 2

確かに行政書士の試験は出来があまり宜しくありません。
断片的な知識を問う問題が他の資格試験より多すぎて、合格後も、そのままではほとんど使える知識が
身につかないからです。ところが、そもそも日本の資格試験において、実務に直結している試験は少ないと思います。

司法試験も、試験後の司法修習所とセットで実務家を養成してますし司法書士もまた然りです。

しかし、行政書士試験が他にもまして、実務に利用できる知識・能力とはあさっての方向にあること
が他の資格より顕著であること。これは否めないと思います。

行政書士試験に意味付けをすること。
独立するか、満足感・充実感を得る目的がなければ
それこそ無意味でしょうね。社会常識を問う試験でも決してありません。

実務については、更なる努力と、どういう仕事がニーズがあるのかマーケティングが是非とも必要に
なります。専門的な業務は、まだまだ多くあります。範囲が膨大なので開拓するのが難しいのです。
ステレオタイプの行政書士が多く、ニーズの有る業務が全然開拓しきれていないのが現実です。

ちなみに馬鹿な行政書士会が「法人登記業務を行政書士も行いたい」なんて
それこそ盗人猛々しい要望を提出したおかげで、行政書士と司法書士の関係が険悪になっています。
そのため、行政書士に対する否定的な見解がますます顕著になっていますが、
専門性を要求され、ニーズの高い仕事は、他の資格に劣らないほどあります。

Answer 3

行政書士はハッキリ言って、食べていける資格ではありません。（勿論、食べている方も少数はいますが…。）
そのほかの法律系資格の通過点として受験される方が多数を占めていると思います。

弁護士、税理士、建築士などにくらべ、専門性がありません。
実際は、一般の方も出来るようなレベルの書類作成が仕事になります。不景気の中、わざわざお金を支払って行政書士に頼むような書類ではありません。

そのため、行政書士で独立開業を考えるよりも、司法書士などの難易度が高い資格受験のための勉強や自己啓発のために受験されるのが無難だと思います。

Answer 4

まあ、そう思うなら行政書士を取っても意味がないですからやめておいた方がいいと思います。失敗するだけです。非常にきつい言い方ですが。

開業して成功している人は、仕事の内容がわからなければ、自分で研修会に参加したり、本で調べたり、同業者や役所に聞くなりして、自分から苦労してでもいい仕事をしようとしています。誰かが手取り足取り教えてくれることなんて絶対にありません。それが不安だ、できるかどうかわからないということであれば、やめておいた方がいいでしょう。

「資格を取る意味」が見出せないのであれば、勇気ある撤退も必要です。今のお仕事に精進されるのがいいでしょう。