「ソーシャルワーカーやカウンセラーのような仕事」といっても、ソーシャルワーカーとカウンセラーでは専門が全く異なります。 ソーシャルワーカーは社会福祉学に基づいて援助を行いますし、カウンセラーは臨床心理学に基づいて援助を行います。 両者は専門性が異なりますので、学ぶべき内容も取得すべき資格も全く違います。 (1)ソーシャルワーカー志望の場合 ソーシャルワーカーに関する国家資格としては、「社会福祉士」と「精神保健福祉士」が挙げられます。 大雑把に説明すれば、社会福祉士はソーシャルワーカー、精神保健福祉士は精神科専門のソーシャルワーカーです。 どのような職場でどのような仕事をしたいのかにもよりますが、ソーシャルワーカー志望なら、社会福祉士か精神保健福祉士の資格、もしくは両方の資格を取得されるとよいでしょう。 山口大学人文学部では、社会福祉士の受験資格も精神保健福祉士の受験資格も取得できません。 ですから、山口大学人文学部を卒業してからソーシャルワーカーになろうとする場合、大学卒業後に社会福祉士や精神保健福祉士の受験資格をもらえる専門学校に行く必要があります。 回り道ですのでお勧めはしませんが、大学入学後に志望が変わる可能性もありそうなら山口大学人文学部に進学するのもよいかと思います。 就職活動の時期になって気が変わっていれば普通に就職活動をすればよいですし、ソーシャルワーカーになりたい気持ちが強くなれば専門学校に進学すればよいでしょう。もしくは、大学を卒業したら無資格でどこかの福祉施設に就職し、働きながら通信課程で学んで資格取得を目指す道もあるかと思います。 社会福祉士の受験資格 http://www.sssc.or.jp/shakai/shikaku/route.html 精神保健福祉士の受験資格 http://www.sssc.or.jp/seishin/shikaku/route.html (2)心理カウンセラー志望の場合 留学カウンセラーや美容カウンセラーなど「カウンセラー」といっても様々なものがありますが、心理カウンセラーと想定して回答します。 心理カウンセラーについて法的な規制はありませんから、「心理カウンセラー」を名乗るのは自由です。ですから、自称心理カウンセラーには学歴は全く関係ありません。 真面目に職業として考えておられるなら、現状では「臨床心理士」の資格を取得されるのがよいでしょう。 臨床心理士資格は、スクールカウンセラーの要件に挙げられていますし、医療機関等の心理カウンセラーの求人でも臨床心理士資格が要件に挙げられていることが多いかと思います。 臨床心理士資格を取得するには、指定大学院に進学するのが一般的なルートです。 学部では取得できませんから、山口大学に限らずどこの大学であろうと取得できません(例外は医学部医学科)。 逆に言えば、大学がどこであろうと指定大学院に進学すればよいので、山口大学人文学部を卒業してから臨床心理士指定大学院に進学する道もあります。 しかし、山口大学人文学部には心理学専攻のコースが無さそうですから、お勧めはしません。大学院進学の際に専門を変えるのは無理がありますから、やめておくのが無難です。 なお、「山口大学に行きたい」のであって学部にはこだわらないなら、教育学部に心理学専攻のコースがありますので教育学部をお勧めします。さらに、山口大学では教育学研究科が臨床心理士の指定大学院になっていますので、山口大学教育学部→山口大学大学院教育学研究科 というルートがよろしいかと思います。 もしくは、山口大学医学部医学科に進学し、医師国家試験を受けて医師免許を取得し、精神科医になる道もあります。精神科医になれば、臨床心理士の受験資格が得られます。ただし、一般的に精神科医が用いる治療法は薬物療法が中心になることが多いですから、医師の立場でカウンセリングをする機会はほとんどないでしょう。また、待遇面では精神科医のほうが格段によいですから、臨床心理士の資格を取って臨床心理士に転職する人はまずいません。「臨床心理士の資格も持っている精神科医」になるだけです。 臨床心理士に臨床心理士の受験資格 http://fjcbcp.or.jp/rinshou/juken/
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