自動車部品の設計、開発の仕事内容。 先日お見合いをしました。お相手は自動車の部品メーカーで設計のお仕事をされている方だ…

Question

自動車部品の設計、開発の仕事内容。
先日お見合いをしました。お相手は自動車の部品メーカーで設計のお仕事をされている方だそうですが、(エンジンまわりとか)激務とのこと。

感じの良い方で、お仕事のことも知りたいなと思うのですが、あちらも進んでは話しませんし深く突っ込んではまだ聞けません。

実際にこのような仕事をされている方、身近にいる方、大変なことややりがいはどんなものがあるかお聞かせください。

Answer 1

自動車部品メーカーの設計は大変だと思いますよ。

自動車メーカーで購買業務を担当した経験がありますので、
よく分かります。

実際のところ、自動車メーカーに設計部門、試験部門がありますが、
自動車メーカーの設計部門、試験部門の人間は、設計業務や
試験評価業務を担当せず、部品メーカーや子会社などへ
業務を委託することが仕事になっています。

つまり、自動車部品メーカーの設計とは、自動車メーカーの設計の
仕事を請け負い、実際の部品設計を行う仕事になります。

現状、日本の自動車メーカーでは、業務の外部委託が異常に進みすぎて
技術の空洞化を引き起こしており、設計能力の無い自動車メーカーの
部品担当設計者が、「要求仕様書（こんな部品作って？と依頼する
技術仕様書）」を部品メーカーの設計担当者に、機械設計や電気設計を
させます。

しかし、設計能力が著しく欠如した自動車メーカーの部品担当設計者
（シャーシ、ボディー、ブレーキ、エンジン、内装、トランスミッションなど
細かく担当が細分化されています）が、集まって、各部品メーカーに
設計させた部品を寄せ集めて、クルマを組み立てると、性能が目標値を
達成できていない、そもそも部品が干渉しあって組立てが上手くいかない、
上手く作動しない（これを、自動車業界では「適合業務」といいます）など
の問題が生じて、その度に、要求仕様書が何度も改訂されます。

わかりやすく言うと、お殿様である自動車メーカーの設計担当者に
顎でこき使われて、適合業務が上手くいかない度に、設計変更させられて
何度も部品の設計をやらされる、まさに、自動車メーカーに振り回されて
くたびれる仕事です。

自動車メーカーの購買という立場から、部品メーカーの設計の方を
拝見していると、自分には務まらないと思いました。

おそらく、ご本人は、仕事以外で仕事の話はしたくないのではないか？
と感じます。