自衛隊幹部候補生採用試験についての質問です．

Question

自衛隊幹部候補生採用試験についての質問です．私は現在，地方国立大学理学部の地質学を専攻している３年生です．今年の夏ごろから地方公務員試験（市役所と警察官）の勉強をしてきましたが，最近になって，海上自衛隊の幹部候補生採用試験を受験したいと考えるようになりました．しかし，試験の対策をどのように行えばいいのか分からず，困っていたので今回質問させていただきました．

自分なりに調査した結果，一次試験の教養試験の所は公務員試験の勉強でカバーできそうなのですが，専門の択一・記述試験の所は私の専攻分野が選択肢にないので，対策に困っています．
とにかく過去問を解けばよいのでしょうか？

また，その後の二次試験（小論・面接）対策において，「これは読んどけ！」「これはやっとけ！」というような書籍ややっておくべき事があれば是非教えてください．

最後に，しょうもない質問を１つ，自分は目が非常に悪いです（春の時点で0.07）．自衛隊の事務所で説明を受けた時は大丈夫と言われました．でも実際の所どうなのでしょうか？

一度にたくさんの質問をしてしまい申し訳ありませんが，どうか回答宜しくお願い致します．

Answer 1

一般大学卒業後、「一般幹部候補生」で海上自衛隊に入隊した者です。

１次の学科試験は、「国家公務員一般職（大卒程度）」の学科試験と出題分野や問題の難易度が同程度と言われています。
公務員試験対策講座の受講や市販問題集の購入の際には「国家公務員一般職（大卒程度）」の対策コース・問題集を選べば、「一般幹部候補生」の一般教養と専門科目（択一式）は大丈夫です。
専門科目（記述式）については、指定された科目から選択することしか出来ないので、質問主さんの場合、比較的得意な一科目に絞って独学するしかありません。
しかし、独学でも過去問研究をしっかりした上で出題されやすい要点をしっかり押さえれば何とかなります。
私は専門科目（記述式）では国際関係論を選択しましたが、出身大学の国際関係論の授業内容は「人類皆兄弟」的なユートピア的国際関係論の物ばかりで全く採用試験の役に立たなかったので、採用試験で出題される外交・安全保障や自由貿易などの現実主義・協調主義的国際関係論は独学で勉強していました。

視力については、０．１未満の場合は屈折度（メガネやコンタクトの強度）で判定されます。
海自の「一般幹部候補生」では、パイロットと潜水艦乗組員以外に視力制限がある配置は無いので、メガネやコンタクトを使って通常業務に支障が無ければ問題ありません。

２次試験ですが、小論文については、過去５年ぐらいのスパンで国内・国外の政治・経済・社会の時事問題に目を通しておくべきです。面接では、一般の官公庁や企業の面接と同じく、志望動機や入隊した場合の職種の希望、転勤の可否（幹部の転勤は１～２おきの全国区です）などが聞かれ、意欲の程度が判定されます。（＊自衛官採用試験だからといって下手な国防論をぶち上げたりすると、「思想的背景」が疑われかねないので注意してください。また、特定の国名を挙げて、こき下ろすのもＮＧです。）
正直、２次試験については「これさえやっておけば・読んでおけば絶対大丈夫」という虎の巻的な対策はありません。１次試験では知識が問われるので試験対策は容易ですが、２次試験では人物・教養（指揮官として重要な要素です）が問われ、これらは対策云々でどうにかなるという事柄ではないからです。

Answer 2

筆記試験は国家2種レベルとなります。 普通の国家公務員試験対策でまかなえます。 幹部候補生向けの過去問で対策してください。

自衛隊の試験は、身体検査が結構厳しいです。 視力に関しては、矯正視力でもある程度あればパスできます。私も悪いですが、矯正視力でパスしました。募集要項や広報官で確認してください。

面接ですが、あっさりしてるパターンもあれば、深く追求してくるパターンもあります。 幹部候補生は、幹部自衛官として組織を引っ張るため、幹部自衛官としての志しややる気、なぜ海上自衛隊なのかなど、確固たる理由や意思を示すことができると良いでしょう(民間の就活と同じです)。自衛隊に関する理解は当然として、国際的なニュースや外交・安全保障関連のニュースに関心を持つと面接試験のネタ探しに困りません。 この辺も広報官が対策してくれます。

Answer 3

試験のことは詳しく知りませんので、最後の視力についてのみですが。

今よりさらに低下の傾向が無いのなら、めがねやコンタクトなどの矯正視力で大丈夫です。ただし適性不足で航空機など一部の仕事は選択できない覚悟は持ってください。
レーシックという手もありますがその後の影響が不明確なため、行わないほうがいいでしょう。