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日商簿記2級の本支店会計の問題で『支店勘定の時期繰越額を求めなさい』と問われている時と『本店勘定の時期繰越額を求めなさい…

日商簿記2級の本支店会計の問題で『支店勘定の時期繰越額を求めなさい』と問われている時と『本店勘定の時期繰越額を求めなさい』と問われている時がありますが、解説を見たら本店勘定の繰越額も支店勘定の繰越額も「未達事項整理後の本店勘定に支店の当期純利益を加えた物」と書いてあります。 本店勘定の時期繰越額と支店勘定の時期繰越額は同じ額になるのですか? 本支店会計の事がまだよく理解できていないのでわかりやすく教えて欲しいです。 よろしくお願いします。

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回答(1件)

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    結論から先に申しあげますと、本店勘定と支店勘定の次期繰越額は必ず同額になります。ならない場合はどこかで未達取引があるか、処理を間違えていることになります。 イメージしやすいように数字の具体例を挙げてご説明します。 本店は原価100円の商品を仕入、20%の利益をつけて支店に送付したとします。 (この商品が60円分は売れ(売価70円)、期末商品として60円残ったとします。) 仕訳を起こすと (本)(仕入)100(買掛金)100 (本)(支店)120(支店へ売上)120 (支)(本店より仕入)120(支店)120 (支)(売掛金)70(売上)70 (支)(繰越商品)60(仕入)60 こうなります。 さてまず利益ですが、本店は100円の費用と120円の売り上げで20円の利益。 支店は120円の費用と70円の売り上げ、たな卸による60円の費用マイナスで10円の利益になります。 まず支店。支店はこの10円の利益を「本店」勘定に振り替えます。 (支)(損益)10(本店)10 仕訳を起こすとこうなります。これで支店の仕訳は終了になります。 これにより支店における「本店」勘定の次期繰越額は 120円+10円=130円となります。 次に本店。本店は本店の利益プラス、支店の利益を「総合損益」という勘定に振り替えます。 (本)(損益)20(総合損益)20 → 本店の利益の振替 (本)(支店)10(総合損益)10 → 支店の利益の振替 仕訳を起こすとこうなります。これにより本店における「支店」勘定の次期繰越額は 120円+10円=130円となります。 同額でそれぞれ仕訳が起きるため、「本店」「支店」勘定は常に一致します。 さてまだ20%の利益の内部利益の処理と、本店、支店、本店より仕入、支店へ売上の相殺を行っていないではないかと思われたかと存じますが、 実は本店、支店の帳簿の締切はここで終了なのです。 つまり本店、支店の次年度はこの状態でスタートすることになります。 (繰越内部利益控除)20(繰越内部利益)20 (総合損益)20(繰越内部利益控除)20 (支店)130(本店)130 (支店へ売上)130(本店より仕入)130 (総合損益)10(繰越利益剰余金)10 これらの処理はあくまでも「本、支店合併の財務諸表を作るため」の処理なので、本店、支店のそれぞれの帳簿には影響してこないのです。 本、支店の合併のためにまた別に総勘定元帳があると理解するとよいでしょう。

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