解決済み
子供が自衛隊のパイロットを目指しております最初は普通高校へ行き、防衛大学へ行くつもりだったのですが 誰よりも早く飛行機に関する知識を身につけたいということで航空高校に行きたい と言い出しました。 が、調べても民間のパイロットになる航空学校しかありません。 自衛隊の戦闘機のパイロットになるにはどのような進路がありますか? 狭き門は承知です。
11,370閲覧
早く戦闘機パイロットになりたいとのことでしたら、航空自衛隊の「航空学生」という採用制度があります(民間や公設の学校で戦闘機パイロットを養成するところはありません)。 海上自衛隊にも同じ名称の採用制度はありますが、海自は戦闘機を保有していないので、ご子息が目指すとしたら空自の「航空学生」しかありません。 この「航空学生」ですが、採用対象は18歳以上21歳未満の高卒者(または高卒同等の学力を有する者、高専3年修了者)で、試験は3次に渡って行われます。採用後はパイロットとしての教育訓練を受け、入隊後6年で幹部(3尉)になる制度です。 試験内容は、1次が筆記、2次が航空身体検査(合格基準は、空自のHPをご参照ください)、口述試験および適性検査(心理、空間感覚等)、3次が操縦適性検査と医学検査です。 1次と2次で相当数の受験者が振るい落とされますが、さらに3次試験では、実際に飛行してパイロットとしての適性があるかを試され、医学的(気圧変化に対する身体的適応性など)にも徹底的に検査されます。 競争率はちょっと忘れてしまいましたが、50倍程度は当たり前のレベルだった様に記憶しています(もしかしたら、この数字は「飛行幹部候補生」の倍率だったかもしれません)。 また、合格したからといって必ず戦闘機パイロットになれるというわけではありません。 教育課程の途中で「適性に欠ける」と判断されれば、容赦なくエルミネートされ地上要員にまわされます(教育開始時の人数の8割は振るい落とされると言われています)。 また、パイロットとはいっても戦闘機以外の輸送機や救難ヘリ等のパイロットになる場合もあります。 「航空学生」が戦闘機パイロットへの最短距離ですが、他のコースとしては防衛大学校への入学か、一般大学へ進み、「飛行幹部候補生」採用試験(海自にも「飛行幹部候補生」はありますが、先述のように海自に戦闘機はありません)に合格する道があります。 防大に進んだ場合ですが、1年から2年に進級する際に行われる要員区分で航空要員に区分されなければその時点でOUTです。 その点、一般大学から「飛行幹部候補生」採用試験を受けて合格すれば、最初から航空自衛隊員として採用されるので、上記のような心配はありません。試験内容は「航空学生」と同じです。 防大で航空要員に区分され、または「飛行幹部候補生」に合格すれば、奈良県の幹部候補生学校で教育を受けますが、この教育期間中にパイロット要員から外されることはままあります(逆に、パイロット要員でなかった者が、適性等を考慮してパイロット要員になるケースもあります)。 そして、パイロットとしての教育期間中の振るい落としは「航空学生」の場合と同様です(この教育期間中には上記の様な逆転はありません)。 それから、ご子息が長くパイロットとして飛んでいたいということであれば「航空学生」がお奨めです。「航空学生」出身者は、現場指揮官(飛行隊長等)として長く飛行機にたずさわれます。一方、防大出身者や「飛行幹部候補生」出身者は部隊幕僚や上級部隊指揮官として早く地上に降りる傾向が強いです。 いずれにしろ、戦闘機パイロットへの道は天文学的数字・確率が伴う非常に狭き門です。 空自の「飛行幹部候補生」を3回受験し、3回とも3次試験まで進みながら不合格だった人間が、4年目に海自の「飛行幹部候補生」(試験は2次まで)を受験したら1発で合格したという実例があるほど、最初の選抜基準からして非常にハイレベルです。 ご子息のご健闘をお祈りします。
なるほど:5
私学の日本航空学園高校等がありましたよね?ご子息の希望通りにされても特に問題は無いと思います。別に出身高校で採用に影響したり、差別されることはありません。航空学校出身でも自衛隊の試験にさえ合格すれば自衛隊のパイロットになれます。高校に入学されてからもしっかり勉学と運動をされていれば大丈夫です。 高校卒業後、自衛隊のパイロットになるには以下の方法があります。 ① 高校卒業後、海・空自の航空学生で入隊 ② 防衛大学校へ進学。その後、海・空自飛行幹部要員に ③ そのまま一般大学へ進学・卒業後、海・空自の飛行幹部候補生で入隊 ④ 陸上自衛隊へ入隊、(防大・幹部候補生・曹候・新隊員となんでも良い)その後幹部か陸曹 に昇任後、幹部航空操縦課程、陸曹航空操縦課程のどちらかに合格しヘリのパイロットに のどれかです。 戦闘機のパイロットにこだわるのなら、航空自衛隊の航空学生か、防大、空自飛行幹部候補生の3つだけです。 それぞれの特徴です。 航空学生は、若い間に操縦技術を教え込み操縦技量に優れた基幹パイロットの育成を目的としています。1番長くパイロットとして第1線で活躍できます。空自のパイロットの内約7割が航学出身です。しかしその反面、昇進は他の2つに比べ遅く、定年前でも3佐止まりの人も多いです。 防大と飛行幹部候補生は、将来の飛行隊長、飛行群司令以上の上級幹部パイロットを育成するのが目的です。昇進は早く、本人の能力と努力次第では、空将、空将補の将官まで上り詰めるかも知れません。基地司令、各種司令官、幕僚長になれるかも・・・。しかし早くから、デスクワークも多く戦闘機乗りとしての寿命は短いです。 防大は2年の時に陸海空に分けられます。もちろん希望を上げますが、希望通り航空要員になれるとは限りません。成績が良くても希望通りと言うわけでは無いそうです。 将来、上に行きたいのであれば防大・飛行幹部が、純粋に飛行機乗りになりたいのなら航学が良いと思います。私は航学をお勧めしますが、後は御本人の意思です。 狭き門は承知ですとの事ですが、本当に狭き門です。(毎年30倍以上です。05年度は35倍でした)また頭が良くてもなれるわけではありません。適性が必要です。しかし、学力がある程度無いといけませんので、とりあえず高校に入られたら真面目にしっかり授業を受けて下さい。特に理数系と英語。あと自衛隊地方協力本部と言うのが各都道府県にあります。そこに連絡して広報官から過去問題をもらってそれをしっかり解いて下さい。毎年似たような傾向の問題が多いので。色々親切に教えてくれます。後やはり目は大切にして下さい。基準が下がったとはいえやはり戦闘機乗りは視力が大切です。 入隊後も2年間の教育隊での航空学生課程(主に自衛官としての基本となる教育訓練、学科授業が中心です)と初級操縦課程(T-7での操縦課程)、基本操縦課程(T-4/T-400[ジェット機])での操縦課程)へて初めてパイロットになります。その間、試験だらけで次々脱落者が出ます。パイロットになれても更に固定翼(飛行機)と回転翼(ヘリ)に分けられます。固定翼からも更に、戦闘機と輸送機、救難機に分けられます。戦闘機乗りになるには大変ですが、頑張ってください。 補足:航学出身でも本人の努力次第では飛行隊長や群司令になれる可能性はあります。 後、防大出身の方が腕が悪いわけではありません。凄腕の人もいます。(ただ、平均的に航学出身の方が技量が高いことは確かです)
航空自衛隊 http://www.mod.go.jp/asdf/index.html 航空学生 http://homepage3.nifty.com/higasioosaka-jsdf/kougaku.html http://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/recruit/05.html
上の方達が書かれているように、航空学生みたいです。 テレビでやってましたが、狭き門で訓練生になれたとしても、実技試験等で落第すると二度とパイロットにはなれないそうです。(適性なしということで訓練打ち切りらしい) F-15なんかに乗ってる人は、超スパーエリートなんですって。 でも、普通高校・防衛大学もしくは入隊、もしくは航空大学卒業後、入隊でもいいんじゃないでしょうか? 飛行機の知識だけじゃ、戦闘機は飛ばないと思うし、100億の機体を任せる気にもなりません。(納税者として) この年齢は、とかく目標とする事柄の関係のみに集中し、それ以外は必要ないとういようなことに陥りがちですが、実際は幅広い勉強や経験が人間の幅を広げると思います。 良識、社会的知識モラルを備えて、心身ともに健全であってほしいと思います。
< 質問に関する求人 >
自衛隊(東京都)この条件の求人をもっと見る
求人の検索結果を見る
< いつもと違うしごとも見てみませんか? >
覆面調査に関する求人(東京都)この条件の求人をもっと見る