細かいところでどんな意味があるのか、というのは工業デザイナーの思うところがあるはずですが。下記の回答にもあるように、道交法の制限を受けないのでデザインの自由性が非常に高く、それでいて求められる性能や特性が特異なものになるからそれに特化したものになるのです。 空港消防車=化学消防車に求められるのは、超高温かつ大規模になりやすい航空機火災を鎮火すること。爆発もある航空機火災ではすぐ近くまでいって作業をしますから、車体側は通常の消防車より耐熱性が求められます。ここからは推測が入りますが、耐熱を重視すると加工のしにくい材質であったり、熱による伸び縮みの影響を受けにくいデザインを追求した結果あのデザインになるのではないかと。ただ、日本の化学消防車の場合はけっこう「狙って」作ってる部分もありそうです。なにしろ、ガンダムのデザインをしたデザイナーが関わることもあるそうなので。 さらにいえば、あのカクカクした近未来的な化学消防車は日本独特のもだったりもします。アメリカの空港や基地などで使われる化学消防車は見た目がかなりアンティークというか昔ながらのデザインだったりします(中身は恐ろしいほどハイテクですが)。 厚木基地では日米両方の化学消防車が見られます。 アメリカ http://blog-imgs-58-origin.fc2.com/i/w/a/iwanphoto/aj-IMG_2557.jpg 日本 http://blog-imgs-58-origin.fc2.com/i/w/a/iwanphoto/aj-IMG_2558.jpg 設計思想が根本から違うからここまで変わるのですね。デザインに意味があるといえばあります。一方でただの好み、拘りといえる面もあるのです。
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