３年前にISO9001審査員の研修コースを終了、有効期限が迫ったのでIRCAに審査員補の登録をするべきか否か、悩んででお…

Question

３年前にISO9001審査員の研修コースを終了、有効期限が迫ったのでIRCAに審査員補の登録をするべきか否か、悩んででおります。当面、審査員になる予定は無いのですが、研修コース修了の権利を維持するためにIRCAに審査員補の登録をするのは、
無駄でしょうか？ また、IRCA, JRCAに登録をしないで、権利を維持する方法はあるでしょうか？

Answer 1

結論から言うと、僕は今後のために登録はしておいた方がいいと思います。

しかし、審査員登録すると、その維持費がかかります。IRCA,JRCAともに値段は違いますが、審査員補で登録すると、倍かかりますね。まずはその登録費用を維持できるかでしょう。

それと、更新する時はそれまでにどのような学習をしたかのレポートやエビデンスを提出する必要がありますので、お金だけ払って維持するだけじゃないので、その分時間をとられます。ただ、そのレポートは審査員補の場合、読書などによる自主学習だけでも良いのですが、そういう手間はあります。

あとは登録する際に、特にJRCAは主任審査員が推薦しないといけないはずです。主任審査員にお知り合いがいればいいのですが、いなければ資格がとれません。

またどちらか一方の組織に絞る場合は、将来的に日本の審査機関、外資系の審査機関、どちらにお世話になる可能性が高いかによって変わってきます。IRCAだけ持っている場合だと、日本の審査機関では審査などができません。
ただ外資系もたくさんありますので、IRCAのみの審査員もたくさんいます。逆に２つも入っている審査員って、僕の知っている人では少ないですね。でも、どちらがおすすめとは、なかなか言えません。私の場合今、２つとも持っていますが、将来的に１つにするならIRCAだけ残します。外資系の審査機関が好みという理由だけです。

審査員補の登録をしたとしても、それだけで審査機関から仕事が来るかというと特別な能力（特殊産業での従事経験、英語ができるなど）がないと難しいでしょう。
ただ、審査員補というライセンスを保持していることは、そのことを毎年毎年意識しますから、それなりのモチベーションの維持やスキルアップには、役に立つと思います。ただ、それを対費用効果で考えると、少しお高くつくのかなあという気もしないではないです。

登録期限が過ぎてしまった場合、詳しくは、審査員研修期間か、審査員登録機関に問い合わせた方が確実ですが、おそらく、多少遅れて申し込むぐらいならまだ許されるでしょうが、基本的には、登録資格はなくなるのではないかと思います。
これは勝手な想像ですが、おそらく登録したら、主任審査員、審査員は、定期的に審査に行っていないと格下げされますし、審査員補は先のようにレポートを出す必要があります。だから、3年間何も登録せず、資格登録に用件をそのまま維持するのは、考え方から行って難しいような気がします。この部分だけは、一度、電話でお尋ね頂いた方がいいでしょう。

最後にもう一度、登録は、無駄ではないと思います。ただ維持費とレポートに関する労力を対費用効果で考えた場合、そこだけ無駄と思う価値観の人と、そうでないと思う価値観の人がいるので、難しいところです。

資格を持っているだけで、特別なことは何もないですからね。もちろん、自分でアクション起こせば、いろんなことができるとは思いますが・・・。