解決済み
今現在高校2年なのですが、 将来どんな職業に就きたいのか・就けるのか考えています。 そこで教員や研究者に興味を持ったので質問させてください。 今、わたしは東京理科大学基礎工学部生物工学科というところを目指しています。 合格したら免疫工学系を専攻するつもりです。 大学では教職課程科目の単位の修得をすれば教員になれます。のでそのまま高校の理科(おそらく生物)の教員を目指すか、 大学院に進んで研究を続け博士号を取り大学の教授を目指すか 迷っています。 他にもやりたいことはあるのですが、誰かに教えることが好きだというのと最近免疫について興味を持ち始めたので質問させていただきました。 ですが興味をもって研究をしていれば教授になれるというわけではないと思うので ・大学院に進む際の試験内容など ・大学院に進んだとして真面目に研究していれば博士号が取れるのかについて ・大学院の進学費用まで考え、大学卒業後そのまま教職に就くのと大学院を出て大学に勤めるのとどちらの方がいいのか について教えていただけるとありがたいです。 ちなみに今のところは東京理科大学の大学院に進む予定です。 よろしくお願いします。
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現在研究所で研究員をやっている立場から言わせてもらえば、少し考えが甘いように思えます。 それとも質問の文章の書き方の問題かもしれませんが。 いずれにしても高校生故でしょうか。 まず、 >大学では教職課程科目の単位の修得をすれば教員になれます。 教員免許を取ることができます、の間違いでしょう。公立校の教員であればその先で試験を受けることになりますが、おそらくあなたの受験するころには倍率は今よりずっと高いです。今は団塊世代の退職で募集が多いですが、何年も続くものではありません。 >ですが興味をもって研究をしていれば教授になれるというわけではないと思うので 教授はおろか、まともな職にすら就けない可能性が十分あります。 期限付きのPD(毎年契約更新で最長3年程度まで)であれば職はそれなりにありますが、そう何回もできる仕事ではありません。 現在研究職に就いている若い人はこのPDを1~2回経験して論文を書いて業績を積み、雇用期限の定めがない職員に就きます。 PDを3回以上やる人もいますが、業界では3回目をやったらもうその人の研究者としてのキャリアは終わったも同然と考える風潮があります(それなりの根拠もあります)。 この辺を認識しておくことがまず最初にすべきことでしょう。 その上でですが、大学院の入試ははっきり言って理系の修士は簡単です。大学でやった内容のおさらい的内容で、基礎的な学力があるかどうかの確認です。定期試験よりも簡単なレベルですが、それでも平均点が低いのが嘆かわしい・・・逆に言えば、普段の授業をきっちり理解していて、演習問題が解ければ問題ありません。 大学生になるとこんな当たり前のこともできない人が多いのですが。 続いて博士号についてですが、まじめに研究していれば・・・の部分が引っかかりますが、研究して論文を書き、大学の規定(たとえば規定の単位数と査読つき欧文誌2編以上など)を満たした上で学位論文を提出し、公聴会を開いて審査をして、最終的に教授会で承認されれば博士号を取ることができます。 >・大学院の進学費用まで考え、大学卒業後そのまま教職に就くのと大学院を出て大学に勤めるのとどちらの方がいいのか これは上で書いたとおり、考えが甘いとしか。旧帝大の研究室にも、地元の教員採用試験を毎年受けては落ちている人がいました。その人は仕方ないので博士後期課程に籍を残してはいるものの、教授も状況をよく理解していて研究や実験などはまったくやらずに教員試験に集中していました。結局5回受けて全敗し、地元に帰ってしまいました。 県で1~2名しか採用のない狭き門なので仕方がないという感じではありますが、そのくらい大変です。 大学に勤務というのも上で書いた通り狭い門です。特に今後は大学自体が減少するはずで、それに応じてポストが減ります。一方で、現在博士は大幅な供給過剰です。教員の公募を出すと倍率は10倍以上なんてことはざらです。100倍近くになることもあります。そして、公募は「あの人が取りたい」という、いわば本命の人を想像して出すことが多いです。そこに見ず知らずの他人が受けに来ても取ってもらえるはずがありません。 それと、理科大の場合は仮に奇跡的確率で助教になれたとしても、学内にはその先へのキャリアパスがありません。一度学外に出る必要があったはずです。理科大だけではないですが、今はアカデミアは厳しいですよ。 まだ学部卒業後教員のほうが楽かと・・・最近は教員でも修士くらいは持っておいたほうが良いようですが。 博士課程に進むのなら覚悟しておきましょう。勉強して研究をがんばるなんてのは博士課程に進む人なら当たり前で、それすらできないのであればやめておくべきです。覚悟問いのは、仮に研究がうまくいって博士号を取れたとしても、その先希望の仕事がないかもしれない、ということです。 研究開発職につける人は幸せです。たとえどんなに意に沿わない研究内容であっても、博士号取得後の進路としてはましなほうでしょう。 パーマネントの研究開発につけなかった場合、どんな人生が待っているでしょう? 企業のSEやCEに慣れたのなら幸せです。営業職だったとしても、正社員ならまだ幸せでしょう。 最悪の場合、派遣社員など正規雇用ではない可能性もあります。こうなると安い給料で一生働かされることになりますが、そうなったときにあきらめることができますか?そういう事態になるのを、あなたがいくら努力しても回避できないケースもあります。しかも、そうなる確率は割りと高いです。 でも、あなたは自己責任で博士に進学するわけですから、国は一切面倒を見てくれません。一生ワーキングプアの見本のような仕事をすることになった場合、あなたはあきらめることができますか? 少なくともその覚悟をしてから博士課程に進学しましょう。 修士までであればいくらでも幸せな就職はあります。でも博士は大変ですよ。 最後に。 高校であれば、自分の得意分野では1位を獲りましょう。高校は中学に比べれば自分と似たようなレベルの人がいるでしょうけれど、まだまだ狭い世界です。そこで1位が獲れないようでは先が思いやられます。 私の場合は、高校入学後ろくに勉強しなかったので成績は最悪レベルでしたが、それでも数学と物理は学年トップでした(現在は物理の分野で研究しています)。 結局入試までろくに勉強せず・・・それでも理科大の物理学科も受け合格しましたが(理科大は問題が簡単で如何にミスを減らすかが勝負です)「こんなところに進学したら研究者なれない」と判断して、当時は理科大より上のランクだった公立大に進学しました。 結論から言うと理科大出身の優秀な研究者は実際身の回りにいますので早計な判断でしたが、結果的に研究職に就いたので間違えた判断ではなかったかと。
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