通勤災害で頸椎を捻挫して、整形外科に1週間ほど前に通院しました。先日、まだ、痛みがとれないので再診し、MRI検査の所見が…

Question

通勤災害で頸椎を捻挫して、整形外科に1週間ほど前に通院しました。先日、まだ、痛みがとれないので再診し、MRI検査の所見がありました。病院には、MRI設備がなく、紹介状を書いてもらいました。MRIの検査結果を整形外科にもっていくことになっています。労災は、まだ未申請で、整形外科には、様式第16号の3を提出する予定です。MRI検査をする病院には、様式第16号の4（変更届）でいいのでしょうか。一旦自分が立て替えて、監督署に請求するのでしょうか。現在、整形外科には、預り金で仮に処理しています。また、休業給付は、別々でしょうか。余談ですが、MRI設備のある大きな病院に変更した方がいいのでしょうか。（災害は、駅の階段で転倒で、交通事故ではないです。）ご回答よろしくお願いします。

Answer 1

通勤災害であることが間違いなければ、最初からのすべての手続きを、労災保険でして下さい。

通勤途上、駅の階段で転倒し負傷することは決して珍しいことではありません。

勤務先に直ちに申し出て、労災保険の手続きをしてもらいましょう。

診療費用は、原則として労働者が立て替える必要はありません。かかった医療機関が労災保険指定病院で無い場合は、一旦立て替えて、一応の区切りがついたところで労働基準監督署へ手続きして返してもらうことになります。

しかし、労災保険指定病院で無くても、病院によっては、その代わりをしてくれるところもあるので、その病院に聞いてみましょう。

１事故で２カ所以上の病院にかかった場合は、２番目の病院にはいわゆる「転医届」が必要です。

治療費と、休業給付は別の手続きです。

これは最初３日分は給付されません。会社も通勤災害の場合は、補償義務がありません。従って、最初３日分は年次有給休暇とされる人が多いです。

４日目以後は、会社から賃金を支払われなければ平均賃金の実質８割を給付されます。一般的には賃金締め切り日と期間を合わせてまとめて申請する人が多いです。これには会社の平均賃金証明が必要です。病院は通しません。請求は会社の担当者にお願いしましょう。

通勤災害であっても、厚生労働省は会社が労災保険手続きをフォローするよう要請しています。労災保険関係手続きは、会社にお願いしましょう。病院への書類提出はあなたがしましょう。また、会社のしてくれる手続きには積極的に協力しましょう。

広島県社会保険労務士会 会員 特定社会保険労務士 第１種衛生管理者 広島市 日高 貢