解決済み
科学捜査研究所心理部門についてです。現在、高校2年生で将来について真剣に悩んでいます。去年初めて倫理を学び、それまで法学部を志していたのですが心理学に惹かれるようになりました。 ですが、いろいろ調べてみたところ心理学部をでても就職口が非常に少なく臨床心理士とかスクールカウンセラーなどに限られるようで、親はあまり私が心理学部に進むことを良しとしていないようですし、私自身も心配なところがあります。 また、私は心理学の部門の中でも犯罪心理学に最も関心があって、それに沿う職業として科学捜査研究所の心理部門を考えております。 ですがこれもまた採用者が非常に少なく競争率がかなり高いと思われ、もし採用されなかったら犯罪心理学というマニアック(普遍的でない、という意味で)なスキルを習得しても他に就く職業がないのでは・・・と危惧しています。 科学捜査研究所の心理部門の職業(地方公務員)に就けなかった場合、どのような道がありますか? (一応京大・阪大・神大を志しています) やはり無難に法学部に進むべきでしょうか?
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法学部も心理学部も、医学部や看護学部と違って、ある専門職になるために行くところではありません。法学なり心理学なりを広く浅く学び、専門職になりたい人は大学院に進学する、そういう学部です。ですから大学院に行って専門職を目指す一握りの学生以外は、皆一般企業に就職します。一般企業への就職に、法学部と心理学部で、特に有利不利はありません(法学部だと法務部、心理学部だと人事労務部などに配属される可能性が少し高くなる程度)。 質問者様はまだ高2で、法学も心理学も学ぶのはこれからなのですから、今から進路をそんなに狭めて考えなくてもいいです。実際に大学で勉強を始めてみたら、思ってたのとずいぶん違ったとか、他にもっと興味深いものが出てきた、というようなことは普通にあること。本格的に進路のことを考えるのは、ある程度大学で専門科目を学んでからで構わない、というのが法学部や心理学部の良いところなのですから、両方の学部のある大学ならある程度は他学部の課目を履修することも可能ですし、もう少し気楽に考えましょう。 ご参考までに、犯罪心理学と関係のある、科捜研(地方公務員)、科警研(国家公務員)の心理部門以外の仕事です。間違えないでいただきたいのは、犯罪心理学の研究は、こういった仕事に就いてから本格的にするのであって、こういった仕事に就くのに、犯罪心理学について深く学んでいる必要はないということです。 ①矯正心理専門職(法務技官):主に少年鑑別所で、心理検査や面接をして少年が非行に到った原因を探り、少年に合った更生プログラムを立てる人、国家公務員 http://www.moj.go.jp/kyousei1/kyousei_kyouse15.html ②法務教官:主に少年院で少年の生活指導、教科指導、職業訓練指導をし、悩み相談に応じる先生、国家公務員 http://www.moj.go.jp/kyousei1/kyousei_kyouse12.html ③保護観察官:保護観察になって少年院や刑務所に行かなくてすんだ人、あるいは少年院や刑務所を出所した人の更生を、保護観察所で支援する人、国家公務員 http://www.moj.go.jp/hogo1/kouseihogoshinkou/hogo02_00024.html ④処遇カウンセラー:刑務所のカウンセラーで、薬物依存症者の集団心理療法をする人、性犯罪者の集団心理療法をする人、処遇困難者(情緒不安定な人、知的障害者など)のカウンセリングをする人の三種類がある、非常勤国家公務員(大半は他に仕事を持つ臨床心理士) ⑤家庭裁判所調査官:家庭裁判所で、少年事件の少年や家庭の問題を調査・把握する人(少年事件の他に、離婚事件の夫婦関係の調査もする)、国家公務員 ①②③は法務省専門職試験(人間科学)か総合職試験(人間科学)を受けて、⑤は裁判所職員総合職試験(人間科学)を受けてなります。なお、日本犯罪心理学会の会員は①と⑤が大多数ですが、今後は②③が増えてくると予想されます(2年前から試験制度が変わり、心理学出身者が増えるため)。⑤は法学部出身者も多い。精神鑑定は、大学病院の精神科医(鑑定医)と臨床心理士(鑑定助手)が組んでやることが多いですが、労多くして報酬は微々たるものなので、なり手は少ないというのが現状です。ご参考までに。 肝心の警察の心理職員を忘れてました。 ⑥警察の心理職員:科捜研(ポリグラフを用いた心理鑑定、プロファイリング)の人の他に、少年相談(非行、いじめ対応など)をする人、犯罪被害者支援をする人、警察職員のメンタルヘルス(惨事ストレス対応など)を担当する人、の4種類があります。大半は臨床心理士です。各県警の採用。地方公務員。科捜研以外は毎年結構募集があります。
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科学捜査研究所心理部門(警察庁)に就職するには、国家公務員一種 人間科学Ⅰ(心理系)に合格しなければなりません。いわゆるキャリアです。 もし国家公務員一種 人間科学Ⅰに合格した場合は、法務省、厚生労働省に採用される方が多く、少数の方が農林水産省、科学捜査研究所に採用されるようです。よって、たとえ科学捜査研究所での就職が叶わなくとも、他の省庁に採用される可能性があります。また、国家公務員一種 人間科学Ⅰと併願される試験として家庭裁判所調査官補種、地方公務員の心理職もありますので、そちらで合格して、心理職として活躍されている方も多くおられます。また、ごくまれに都道府県警の科学捜査研究所の心理部門での求人もあります。 科学捜査研究所心理部門(警察庁)への就職は、おそらく財務省への就職と同等の狭き門だと思いますが、夢に向かって頑張ってください。
まず、学部を出た段階では、心理学専攻(心理学部や心理学科)であっても、心理を生かした職業にはあまりつけません。 その大学の他の文系と同じようなものになります。 心理の中でも臨床系を志せば、大学院の修士まで行き、臨床心理士の資格を取って、スクールカウンセラーや病院の心理士などの心理の専門職に就くことは出来るでしょう。 臨床系以外でも、修士まで行けばもう少し心理色の強いところに就職できるかもしれませんが、心理学を生かした仕事となると、博士課程まで行って研究職などを目指された方が良いかと思います。 はっきり言えば、学部レベルでは心理学の専門を生かせるレベルとは言えないのです。 ちなみに、京大レベルであれば、院まで行って臨床心理士を取る方向に行けば、就職に困ることはほぼないでしょう。 逆に、科捜研・科警研の心理部門となると、就職口が非常に少ないどころではなく、空きが出ないと募集すらないこともあるはずです。実力だけでなく、完全に運の世界です。しかも、人員が一通り入れ替わり終わった直後の時期とかだと何年も募集が無いなんてこともあるでしょう。 心理学の分野で犯罪心理を突き詰めていきたいなら、研究職を目指した方がいいかなぁと思います。 そう考えると、ちゃんと犯罪心理を専門に持つ教員の居る大学に行った方がいいと思います。 また、安定性や収入、就職などを考えるのであれば、可能ならば医学部に行って精神科医になった方が良いと思います。 開業ではなく、病院勤めで、経験を積んでキャリアが上がって行けば、大きな声では言いにくいですが、精神鑑定の依頼が来ることもあるので。
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