今度、経営企画室に異動になります。中小企業診断士の学習は、役に立つでしょうか？

Question

今度、経営企画室に異動になります。中小企業診断士の学習は、役に立つでしょうか？年商150億・従業員数500名（ともに連結）程度の中堅企業（専門商社）に勤務しています。
大卒後すぐに入社した会社で、営業を11年→人事を7年経験しました。現在は人事の課長を務めています。
会社の次の構想を知りえる立場にあるので耳に入ってくるのですが、近いうちに経営企画室に異動になります。
まったく未経験の分野で、正直な気持ち、困惑しています。

当社の経営企画室の主な業務内容はだいたい次の通りです。
①中期経営計画の策定
②年度予算の策定
③管理会計の月次決算資料作成
④組織改編の立案
⑤事業買収
⑥子会社設立・清算
※IRは殆どありません。

これに対して自身の知識は、例えば会計に関しては営業職と人事において最低限必要なことを理解している程度です。
上記の業務を遂行していくためには、明らかにベースとなる知識が不足しております。
実際には私の上には頼れる心強い上司（部長）がおり、指導を受けながらやっていくことになりますが、何から何までお世話になるわけにもいきません。
やはり、自身である程度のレベルに引き上げておく必要があり、これから準備に入りたいと思っております。

そこで、ぱっと頭に浮かんだのが中小企業診断士の学習なのですが、これは経営企画の業務を遂行するのに役立つ内容ですか？
それとも他に何か役に立つ研修やスクールがあれば、教えていただきたくお願い致します。
私は特に資格オタクというわけではなく、これまでも実務に活きる知恵を外部研修等を利用して必要に応じて身につけてきたので、資格取得にこだわりは持っていません。

Answer 1

診断士の学習は有効です。
多岐にわたる科目の専門知識と、それらを統合する視点を身につけることができます。
知識だけで経営はできませんが、多くの経営者はあまりにも経営に関する知識が不足しています。診断士、もしくはMBA的な知識は、持っていた方が絶対に有効です。

Answer 2

この異動に関して、質問者さんが即戦性を期待されている分野は④～⑥だと思われます。

企業診断は主に過去の業績その他の面のことであって、将来のことは結局は理論というより手探りの模索となります。

そうしますと、中小企業診断士という分野での勉強に当てはまる部分は、まだ担当領域さえ言い渡されていない状況では雲をつかむ話でしかないですから、当面予備的学習をされるぶんには銀行業務検定協会主催の検定試験で、「財務３級～２級」「経営支援アドバイザー２級」あたりの教材だと思います。
http://www.kenteishiken.gr.jp/

多くは出回っていないうえ、とにかく試験に受かる内容でしかないかもしれませんが、そこから派生的に参考書を購入されるなどすれば、十分「独学」に値するだけの資料にはなると思います。試験合格が最終目標でない質問者さんのことですので。

おそらくですが、経営企画室と顧問契約的な提携をしている経営コンサルタントの存在があると思います。ですので、何でもかんでも自分たちでやるというより、コンサルタント側の分析や提案をよく理解できて対等に渡り合える力量が将来的に要求されるものということで、予備的学習であればこそ基礎的項目から段階的に手がけていかれては、と思います・・・

※仮に試験に臨まれる場合にも、これらの試験は金融界非関係者でもオープンに受検できる性格のものです