解決済み
簿記2級の質問です。繰延資産のことで教えてください。繰延資産が費用じゃなく、会計上、特別に資産として計上するメリットを教えてください。 また、費用として計上した場合のデメリットも教えてください。
回答ありがとうございました。とても参考になりました。財務諸表は、自分の会社の財産やおサイフ事情を知る役目もあるけど、(将来の)社債購入者に向けて、自分の会社は浮き沈みの少ない安定した企業であると見せる役割もあるんですね。安定した企業であれば、社債を買ってくれる・・・。財務諸表の二面性もわかることができました。
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メリット、デメリットというか 「なんでこういう処理が認められてるのか」 を理解したほうがいいですよ。 もともと繰延資産に計上できるものは単なる「費用」なわけです。 ですから費用処理が原則です。 これはメリット云々の話では無いですね。 しかし、会計理論的には少しおかしいという反論があるのです。 「費用の効果が将来に及ぶならば一時費用計上はおかしい」 というわけで理屈としては繰延資産を計上すべきなのです。 ただ、ここでさらに待ったが入ります。 繰延資産はやはりほかの資産と違って 資産性(お金に変える力)があるものではないのです。 そう考えると債権者保護(B/Sが大きいと思ったら実はスカスカ) や企業の財務情報としてそれは正しいのか?といった反論も出てくるのです。 というわけで制度は 「費用計上が原則、繰延資産は容認」 という折衷案をとりました。 債権者保護等を重視したんですね(会社法重視) また、企業側から実務としてみた場合 例えば創立費や開業費などは立ち上げたばっかりでお金が無い時ですから この費用を一時に費用に上げる(マイナスが一気に出る)よりも ちまちま繰り延べた方が利益が大きく見えるということです(税務的にも) しかし、繰延資産を計上することは 間接的に上のようにお金がないことを示しますから 企業のB/Sの見栄えが悪くなります。 なので大きい会社はあんまり繰延資産を計上することはしません。
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