解決済み
人工透析について質問です。透析開始時に体重増加量+返血分(リンス量?)300〜400を足して総除水量となります。 この返血分の300または400とは何をさしているのでしょうか?回路とダイアライザーの中の生食の量ですか?または最後に血液を返す為、その分をドライウェイトから一時的に多く引くのですか? 回路とダイアライザー内の充填量も教えていただければ幸いです。宜しくお願いします。
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技士です。前回答者様内容に間違いが見受けられますので訂正の意味もこめて書かせていただきます。 まず、透析前に回路とダイアライザーを組み立て、生理食塩水(注1)で充填洗浄(注2)します。その充填容量はダイアライザーの大小により違いますが、回路が100ml弱、ダイアラーザーが100~200mlと考えてください。 透析開始時はAVともに繋いで脱血と返血は同時に開始されます。ですので前回答者様の言われるように、開始時に余計に体の中の中の体液ボリュームが多くなることはありません。 返血分とはその言葉通り、透析が終了し、回路内に残った血液を体の中に戻すときに、A側からの脱血はペアンなどで止めてしまい、回路に繋いである生食のバックから生食を注入して回路内の血液をV側に押し返して返血します。よってこの時は返血だけですので、単純に体内の体液ボリュームは増えていきます。そのため、予めその分を除水しておけば、返血し終わったときには目標の体重になる、と考えてください。 ただし、この場合は、たとえ200~300mlといえども、瞬間的にドライウエイトより引きすぎ(除水過多)の状態となります。よって、この時点で血圧が下がって具合が悪くなったり、下肢痙攣などを起こしたりする患者さんが出やすくなります。あまりその傾向が顕著な患者さん(小柄な方や高齢者に多いですが)には、あえてその分を計算しなかったり、その分ドライウエイトを上げたりする事もあります。 (注1)0.9%食塩水のこと:浸透圧が血液と一緒のため生理食塩水という。浸透圧が違うと溶血等を起こしてしまう。前回答者様は5%Guをいっておりますが、浸透圧は血液と同じですがプライミングには使用しません。糖尿病も多い透析患者さんにそのようなものを体内に多量に入れることは高血糖状態を招くだけなので有り得ません。5%Guは鉄剤をIVするときに20ml使用したりするときに使用することが透析では多いです。 (注2)プライミング:回路を生食で満たして、滅菌蒸留水で満たされたダイアライザー内を置換すること。滅菌蒸留水が残っていると溶血の危険があるし、エアが残っていると空気塞栓の危険がある。
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その施設により開始手順は変わりますが、返血時というより開始時回路内は生理食塩水(5%ブドウ糖)で満たされていますよね?その水分が開始と共に体の中に入りますからその分を指す事がほとんどだと思います。捨てながら開始する施設もあります。 ちなみにボリュームですが、ダイアライザのサイズ・回路やチャンバの長さなどにより、変わってきますが多くても200程度でしょうか。ダイアライザも一番大きくて150ml程度です。
1人が参考になると回答しました
返血分生食や透析中の飲食分など、透析中に体内に含む水分のグラム量です。これをプラスしなければ、透析後にきっちり抜けないからです。なので例えば透析中に飲食を一切されない方は含まれません。それ以外で計算通りに除水ができない場合、ドライに機械により多少誤差が生じたり、上記以外の透析中に体に含んだ水分(例えば血圧が低くて臨時的に生食をいれたりするときなど)が入ることが考えられます。血圧下がったときに生食を入れる分については計算には入れませんが、それ以外で予定通りに抜けていないときは、このグラムを調整したりします。じゃないと余計に引き込んでしまったり、予定外に余ってしまったりするのです。
1人が参考になると回答しました
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