>今の50~60代の人の話では、自分たちの時代には10年10割、ほとんど辞める人がいなかった、なんて話も聞きます。 私は40代後半で、私の亡父は生きていれば80代前半ですが、そういうことを言っている人が世の中を知らない無知なだけです。モノをしらない人でも、感覚的にそんな数字はおかしいとおもわないのは問題があります。そういうことを言う人のおつむの悪さと知識の少なさに呆れるばかりです。 私の父は小なりといえども40年ほど会社経営をしていましたから、少なくともただのリーマンよりはずーっと世の中の景気についてはわかっていました。 その父が10歳位の私に以降ずっときかせていたことは、「人間(辞めたくなる時期は)、三月、半年、一年、三年で七年勤めて初めていっちょまえ。」と「三年三割。」です。 一応意味を言っておくと、入社して3か月たつと入社した時の無我夢中の緊張感が初めてほぐれて周りと自分の事がちょっとだけ見えてきて辞めたくなってくる、半年経つとさらに見えてくるから辞めたくなってくる・・・7年たつと一応一人前になるので、このまま一生勤めようかどうかで辞めたくなってくる、という事です。 私は堅い安定した職業と職場ですが、正規職員の同期が9人いましたがそれでも半年以内で2人、3年以内に1人(これは女性で結婚退職)、10年以内で1人退職しています。私が見るところ結婚退職以外の辞めた3人は勤まらなかった人です。 3年3割なんてのは戦後の混乱期を過ぎた1950年代からある常識です。 ただし時代が違うので、学歴が加味されて今は大卒に対しての言葉となっており、学歴が低い人ほど当然初めて就職した時期が若いので中卒、高卒の離職率は3割より高いです。条件は悪いでしょうし、周囲のほとんどが遊んでいるか学んでいるのに働こうって意欲は低くなって当然でしょうからね。 大卒の離職率が高くなったのは、ひとつに大卒者に対する労働条件の悪さですし、金さえ払えば数字上だれでも大学に入れる大学全入時代の大学生の質が、いま50代60代の時代の大学生の質に劣るからです。 進学率が20パーセント以下の時代の大学生全体と、今のゆとり教育世代の大学生全体を平均すれば質の違いが明らかです。 同じ大学生と言っても中身が全然違います。
厚生労働省の調査データによると、大学生の3年以内離職率については、1987年での28%、1995年以降は30%、直近では35%近くになっています。 リクルート社が、「リクナビネクスト(旧:ビーイング)」を立ち上げたのが、1995年頃ですから、この頃から「転職市場」が商売になるようになってきたものと思われます。 「3年3割」という言葉の使われだした明確な時期は不明ですが、若者の職業観や、就職に対する意識の変化、また、企業側の従業員雇用に対しての変化(終身雇用を否定するような非正規雇用の増大)、人件費の変動費化・・・等々、日本経済を取り巻く環境変化によるものではないでしょうか。
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