解決済み
商品開発について! たまにテレビなどで主婦がアイディア商品を思いつき、それを商品化することで財を成したといった番組を見かけることがありますが、そこで知識のある方に質問があります。例えば、プラスチック製のとあるアイディア商品を思いついたとき、その商品化と販売を実現するためにはどのような業者に頼んだり、どういった手順を踏めばよろしいのでしょうか? 私には恥ずかしくもその経緯がまったく見当つきません。 また、それに関する注意点などありましたら、どうかお教えください。よろしくお願いします。
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元、調理器具、点滴・注射器、化粧品容器のプラスチック成形(シート、インジェクション、ブロー)会社にて、経営企画室長、技術開発部長、品質保証部長、生産技術部長をしておりました。 市場に同類・類似商品が出回っていないか、同業者・ライバル会社の動向を含めて、マーケットリサーチが必要です。知的所有権、知的財産権、特許等々の問題が絡んでくるので慎重に調査する必要があります。 販売価格(消費者のニーズに対応、安価で求めやすい等)の設定 付加価値(他社との差別化、特性・性能・機能の違い等)の設定 営業販売エリア(国内販売、海外輸出・販売)の決定 営業販売戦略(試供品・試作品・サンプル品を配るなど)の企画を策定 見込積算、原価計算、予算計画(資材・材料費、流通運搬費、開発技術費、設備投資費、減価償却費、委託加工費、労務費、販売見込回収率など)の策定 プラスチック原料の使用・適用範囲について調査。例えば、食品関連のプラスチック原料は、厚生労働省の告示、食品衛生法、リサイクル法、PL法等々で定められている原料以外は使用不可能です。食品業界で決められている原料はPP、PE、PA、PSの4種類だけだったと記憶しております。(許可・認可された種類が増えていたら、すいません。) プラスチック成形の金型を製作(試作金型、量産金型)するだけでも、1000万円は楽に超えます。 対応する成形機が存在しない場合、新規購入するかリースにするか、外部委託加工にするか、コスト・採算が合うのか等々を検討する。 商品化に至るまでには、製品機能テスト(耐久性:振動、温度、湿度、散水、粉塵、落下衝撃等々)により、製品の寿命、材質、コスト等の適合性・有効性を評価選定する。 製品の材質、寸形、重量等々を何度も協議・検討を重ね、改善・修正・手直しが行われて、ようやく出荷、販売となって市場に出回ります。 1、2年で仕上がる商品もあれば、10数年位かかる商品もあります。(あくまでも取り扱う、手がける商品によります。) 簡易な説明ではありますが参考まで。
なるほど:2
元大手家電メーカーでプラスチック関連のエンジニア(機構設計)をしてました。 正規な手順を踏むとすれば、他の方が述べられているように、人・金・時間がかかります。 一般人の思いつきでその手順を踏む事は、限りなく不可能と言っても過言ではないでしょう。ではどうするか? まずは知的財産についての調査が先決です。特許庁に出向くのが早くて安いのですが、それなりの経験やある程度の知識が必要なので、自信が無い場合は民間の特許事務所へ相談する。有料かもしれないが、過去の案件の検索と新規性有無を判断してもらえる。新規となれば、その文書作成~登録をしてもらう。ここまで行くと確実に有料、弁理士と言う専門資格がある位なので、素人が特許庁へ出向いて書類を受理される事は極めてマレ。特許庁で受理されれば正規なものとなり、全く同じものを発明者の許可なしで製造すれば特許侵害となる。そして作れば作っただけ実施報奨金として報酬を受けられる。ただ維持管理費用がかかるので、それ以下の利益なら途中で放棄することも考えざるを得ない。それに公開されるため、ちょっと何かを変えて真似されるリスクもある。 そしたら実際の開発。先に述べたように会社組織としてでないと商品化はほぼ不可能と言っても良い。であればそのジャンルを得意とするメーカーに売り込みをかけ、正式契約を締結することが必須。すると今度は法の専門家である弁護士へ相談し、その方同席の上契約する、当然有料。 私の前社は大手だったので、設計・開発・品質・経理・総務・法務・知的財産・販売 等全てが揃ってました。一個人のアイデアが商品化されるのは容易ではないように思います。
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