○ 司法書士試験に合格すれば殆どの人が独立を目指します。人に雇われるより独立したい・・は人情です。家族を養うほどの給料ももらえませんし・・。 ○ 実務経験者でなければ35歳を超えると余程のことがない限り就職は難しいかもしれませんね。他の資格職業と同様、司法書士業界も今後、将来共に生存競争が厳しいものと思われますので。未経験者の場合はたとえ有資格者でも(有資格者を嫌う事務所も多いです)せいぜい30歳前後までが普通ですね。 ○ 仮に採用された場合、実務経験者はそれなりに考慮されることもありますが、未経験者の場合は年齢考慮はあまりありませんね。せいぜい月収20万円前後まで(ボーナス込み)と思われます。 ○ 司法書士試験は実務に直結した問題が出されます(不動産登記法、商業登記法、書式等)ので、全くの未経験でも資格取得後苦労はしますが即開業はして出来ないことではありません(各県、支部単位等で開業前の研修会等がありますのでこれも少しは参考にはなります)。 因みに私は20代で脱サラ、試験合格。実務期間たった1月強でほとんど実務経験無しに等しい状態で開業しました。 実務は実際の日常業務で実地に身に付けて行きました。分からないことだらけでしたが恥を忍んで、気の合いそうな同じ支部の司法書士や補助者の人にお近づきになり教えを請うたり、法務局職員に呆れられながらも教えを請うたものです。4、5年ほど悪戦苦闘が続きましたが実務にもそこそこ自信が出来、事務所経営も軌道に乗り始めました。少々年齢を経た合格者は思い切って即開業も致し方ないのかもしれませんね。但し、司法書士の仕事は非常に責任の重いものであり、経験無しでの開業は常に危険を伴います。私は、開業後何度夜眠れない思いをしたか分かりません、司法書士になったことへの後悔も度々ありましたが、おかげさまで幸運にも結果オーライにはなっています。 司法書士も会計士も苦労して資格を取得しても生計をたてて行くのは今後とも更に厳しいものがありますね。業界事情の現状と将来を良く検討し、その上で“これぞ天職”との思いと余程の覚悟がなければ難しい現実がありますね。
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