解決済み
薬剤師の県庁や保健所への就職について教えていただきたいです都内の私立薬学部2年です。 最近、卒業後、地元に戻って就職したいと考えるようになりました。 そこで県庁や保健所への就職に興味があるのですが、今までまったく公務員に興味が無かったうえに身近にもおらず、恥ずかしながら公務員についての知識がほとんどありません。 いろいろ自分で調べてみたのですが、公務員は種類も多く範囲が広いので、一向に掴めません。 ①県庁や保健所で衛生の分野に携わるために受ける公務員試験は地方公務員試験上級でしょうか? ②国家公務員は公務員試験合格後、各々希望の省庁に官庁訪問をして、面接を受け採用が確定するようですが、地方公務員試験の場合も合格後、県庁や市役所、保健所などを訪問し面接を受けての採用なのでしょうか? それとも、公務員試験合格によって自治体に採用され、自治体によって配属が決定されるのでしょうか?(その場合、薬剤師免許が全く意味の無い分野、たとえば文化活動支援など、に配属されることがあるのでしょうか?) 公務員試験合格後から就職までの流れがつかめません。 ③公立の病院の職員は公務員になると思うのですが、その方達は公務員試験を受けているのでしょうか? 地方公務員試験を受けた場合、公立の病院で働くこともある、と見たのですが、その逆もまた然りなのでしょうか? ④国家公務員は公務員試験に合格しても、省庁で採用されなければあぶれてしまうことがあるようですが、地方公務員も公務員試験合格は通過点に過ぎないのでしょうか? ⑤私の大学は旧設で薬学部としては有名どころであるとは思いますが、奈何せん私立です。県庁などで働く場合、やはり国立でないと厳しいのでしょうか? ちなみに私の地元には国立の薬学部はありません。私立が一つあるようですが、失礼ですがそちらよりは私の大学の方が大分格上だとは思います。 ⑥薬学部で勉強したことが活かせる公務員としての仕事が、県庁の薬務課、保健所以外にもありましたら教えていただきたいです。 内容が多く、無知で大変恥ずかしい限りですが、お教え頂けたら幸いです。
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現職です。順にお答えします。 ①資格免許職(つまりその資格がないと入れない職種)となっていますが、薬剤師は獣医師、保健師同様に地方上級扱いです。 ②地方公務員の場合はあらかじめその自治体の薬剤師、(東京都なら薬剤A、B、衛生監視)といった区分を受けるので、合格した後は各自治体の人事委員会が勝手に配属を決めることが多いです。 また市役所で薬剤師職を募集している市は中核市以上の保健所を独自に持っている大きな都市だけです。 それ以外の都市は全て市役所ではなく、県庁の管轄となります。(たとえば神奈川県で言うと横浜市、川崎市、相模原市、横須賀市は独自に募集していますが、それ以外の市町村は県庁の管轄) >薬剤師免許が全く意味の無い分野、たとえば文化活動支援など、に配属されることがあるのでしょうか?) >ない、とは言い切れません。 と言うのも、薬剤師免許が本当に必要になる仕事というのは意外と少ないからです。(薬局・病院の調剤所での調剤くらい) たとえば、食品衛生監視員や環境衛生監視員は薬剤師もなることができますが、薬剤師以外でもなることができます。 また、薬剤師の独占業務かと思われている薬事監視員も実は厳密にいえば薬剤師じゃなくてもなることができます。(詳しくは薬事法を参照してください)。 検査や研究の分野でも免許は必ずしも要りません。 ただ、これらの職種はすべて薬学には何らかの形で「意味のある分野」ですので、全く関連がないわけではありません。 ③これは自治体の人事システムによって全く異なります。 最も特異なのが東京都で、東京都の場合は採用試験の段階で病院薬剤師とそれ以外に分類されています。なので病院から他の仕事に就きたい!(或いはその逆)と思っても容易には行かないように思われます。 一般的な都道府県ならば、東京都のように分類はされておらず、また公立病院(市町村なら市立病院)を有しているので、その都道府県(市町村)に薬剤師として採用されればその自治体の病院に行くことも当然あります。 ただし知っての通り、今公立病院は不景気で採算がどこも悪いです。自治体も財政難が多いから病院を切り離そうという動きもあります。そうなった場合に病院職員がその都道府県の公務員の身分として残れるかどうかは非常に微妙なところです。 例外として、その公立病院自体で募集を行っているところもあります。その場合は当然病院の職員であり、その自治体の職員ではないです。 ④最終合格したなら犯罪とかやらない限り入れますのでご安心を。 ⑤国私問わず様々な大学の方々がいるので国立じゃなくても全然大丈夫です。(東大から新設薬科大まで) 逆にたとえ一流大学であっても仕事が出来ない、やりくり下手だと上にはいけませんのでご注意ください。 たまにあるのが、その自治体に国立の薬学部があった場合、そこの学閥のようなものができている場合があります。ただこれも国家公務員のキャリアのように東大じゃないと!慶應じゃないと!っていう厳しいものじゃないのでそれほど心配しなくても大丈夫ですよ。 ⑥地方以外だと国家公務員でしょうね。厚生労働省、文部科学省、経済産業省、農水省、色々行ける可能性がありますよ。 あと国家1種に合格して特許庁を目指すって手もあります。特許庁に特許審査官として7年以上働けば弁理士の資格を得ることもできます。 あとは麻薬取締官や科捜研の研究員、自衛隊の薬剤官なんかもあります。 薬剤官はなかなか待遇も良く、合う人には良い職場らしいと知り合いに聞いたことがあります。 ただ有事の際や訓練なんかはきつそうですけどね。 最後に一つ。 行政の薬剤師は一つのことに限らず薬学という非常に広範囲なフィールドで色々なことをやってみたいっていう人に向いていると思います。色んな分野に携われ、様々な視点から物事を見ることができるのでやりがいがある仕事だと私は思っています。 しかし薬のスペシャリストになりたい!っていう人や何かを極めたい!って言う人にはおそらく向かない職業です。 残念ながら私が職場でよく見るのが ・ドラッグストアはイメージ的に下に見られるから公務員にしといた ・薬のことがやりたかったのに全然やらせてもらえない、でも転職もめんどくさいからこのまま仕方なくやっている ・ほんとは企業に行きたかったけど無理だったから、しょうがなく来た っていう方々です。 仕事は嫌々やっても面白くはないし進歩もしません。 自分が何をやりたいのか、どんな性格なのか、それらをよく踏まえた上で職業を選ぶ事をお薦めいたします。よく熟考して、それでも尚行政を選ぶならば大歓迎です。 是非一緒に薬事行政の発展に力を尽くして行きましょう。
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以前、薬剤師として県職の仕事をしていましたので、私の経験からお答えします。 ①地方上級試験です。 ②国家公務員の省庁訪問のようなものはありません。試験に合格すると合格者が一度集められて、今後の説明や配属の希望調査などがあります。が、公務員人事は1年で大勢の人が異動になるので希望通りになるとはかぎりません。資格が不要な部署への配属もありえますが、はじめからそのような部署に行くことはまれです。なぜなら、例えば薬剤師が本来移動しないような部署に行く場合、本来その他の採用区分の人がいるべき席を取ってしまうことになるからです。 本題から少しそれましたが、合格通知→説明会→配属先の通知といった形です。公務員人事は3月に発表なので配属先の連絡も3月です。 ③これは自治体ごとに違います。病院も保健所などの行政機関も全部含めて異動になる自治体もありますし、病院採用者は病院のみというところもあります。募集要項には記載があるはずなので確認すべきです。 ④私の知る限り合格したのに就職できないということは聞いたことがありません。なぜなら、必要人員以上に募集をかけることがないからです。 ⑤出身大学は関係ありません。本人次第です。私のいた県の薬剤師も国立と私立は半々くらいだったと思います。 ⑥地元に戻りたいとのことでしたので、国家公務員ははずして考えると、公務員ではありませんが、地元の薬剤師会というのはどうでしょうか。ただし、こちらも採用枠は少ないと思います。公務員ということなら、政令指定都市や中核市の場合、県ではなく、市の保健所もあります。
①②③④医療系資格者は通常の地方公務員上級ではありますが、試験とは別枠になります(※薬剤師は別途「薬剤師」として募集となります)。なので、各地方自治体(県、市町村)が求人募集していなければ、採用枠がないということになりますので、毎年求人があるという保証があるわけではありませんし、1名採用枠に数十名受けるということは普通です。市立病院などの場合は大きな市を除けば施設採用ということもまれにありますが、県職などになると、県庁内以外の県立病院、保健所などの配属も含まれますが、希望の病院とは違うところ(遠隔地など)に飛ばされることも多く、転勤もあります。もちろん公務員ですから研修中は他の公務員同様に県庁などで新人研修もありその後配属されることとなります。また夜勤・休日出勤も普通にありますがこれは公務員に限らずどの病院でも普通です。ただし、寮などは必ず設置されていますので通勤は楽でしょう。ちなみに求人の情報収集の仕方は、公務員採用時期になれば各自治体のHPにアップされますし、大学の就職課などにも情報はありますから、比較的早く入手は可能です。 ⑤公務員試験は大学名などは関係ありません。面接時にも面接官には学歴などは隠されるはずですから。ですが結局筆記上位者=高学歴ということはありえますし、成績上位者でないと面接には進めませんから、そういった意味では国立有利ということはありまえす。ただし、私立の場合はそういった試験対策を学校絡みでやってくれるでしょうからどっちもどっちでしょう。 ⑥国家公務員となれば 1)国立病院(文科省管轄・厚労省管轄共に)は施設別採用となるはずです。ただし、国立病院のほうが国立特に旧帝大などの教授推薦などが有利に効いてきますから、自身が入る研究室の教授によるところもあります。 2)大学などの研究機関も施設別採用でしょう。ただし、6年制は国立大学は研究者とみなしていませんから(だからこそ4年制の募集人数が多い)4年制+修士者のほうが有利だと思われます。こちらも教授推薦も有利に働きます。 3)税関の麻薬検査官 これは麻薬取締官として募集がかかり、薬剤師資格があれば国Ⅱを取らずとも受験可能です。 地方公務員となれば各都道府県の警察署の科学捜査研究所くらいしか思いつきません。あとは公立大学薬学部での教員くらいでしょう。 ちなみに給与面だけで話せば、国家公務員>製薬企業>ドラッグストア>地方公務員>私立病院・調剤薬局となっています。ドラッグストアだけにいえば人員不足しているからと一時的ということもあり、実質地方公務員は3番手となります。 余談ですが6年制になるにあたり、薬学部が乱立し、その資格自体のクオリティを下げているということはこの業界にいる人間では周知の事実です。なので国立大や元々あった私立大上位校以外は選択肢が非常に厳しいと考えられます。それでも薬剤師しかできない職種はありますが、大学数が増えたことにより応募倍率もあがりますし、数年後には薬剤師の飽和状態となることが予想されます。最初の進路を失敗すると、大変なことになりかねませんから、慎重に進路を考えて、なりたいものに向かって頑張ってくださいね。公務員・製薬企業ともに英語力や総合力を問われますから、日々の授業の成績はもちろんのこと、それ以外の学力向上も日頃から努力しましょう。
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