解決済み
かつて18世紀のフランスで、有名なシェフのアントン・カレームという人が、お客さんの被っていた真っ白のシルクハットを「あれ、かっこいいなぁ」と思って、同じような帽子を厨房でかぶるようになったのが広まったという説があります。 もうひとつ、これもほぼ同時代のパリのオテル・リッツで活躍したオーギュスト・エスコフィエという料理人が、背の低い人だったので、厨房で自分の存在を示すために長い帽子を被るようになったのが始まりという説もあります。 昭和の初めにオテル・リッツに留学した帝国ホテルのコックたちが、帰国後にこの習慣を伝えたことから、日本でも広まったようです。正確には分かりませんが、コックの階級によって、帽子の高さも決まっていると訊きます。 なんだか飾りっぽい「コックさんの帽子」ですが、意外に合理的ではないかと思います。 ひとつには、頭にピッチリくっついておらず、空間があいているから、長時間被っていても蒸れない。(髪の毛の落ちるのをふせぐのはもちろんです) それと、フランス料理店などは、料理の味を最終的に決めるシェフから、ソースを作らせて貰える料理人、肉を焼くことを任されている料理人、野菜を洗ったりする雑用係まで、けっこうヒエラルキーがあるので、「シェフに最終チェックを頼みたいけど、どこにいるんだろ?」という時などに、人一倍めだつコック帽をかぶっているのは都合がいいのかもしれません。
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