こんにちは。 私も東消で機関員をしています。経験は約6年になります。機関員と言っても、消防車の機関員、救急車の機関員、梯子車の機関員といろいろありますが、私は主にポンプ車の機関員をしています。 まず、消防士になってからのポンプ隊員としての経験ですが、特にありません。私も、3年くらいポンプ隊員をしてから試験(ポンプ機関員技術研修という内部資格)を通過して研修を経験し、約1年後(消防学校卒業後約4年後)に正機関員として仕事をしています。ただし、将来的に消防士長、消防司令補と昇任していった場合、隊員を指導する必要があるため、ポンプ隊員としての経験は必ず必要だと思います。 次に、資格関係ですが、東京消防庁の場合、機関員としての庁外資格は、まず、道路交通法に定められている普通免許、中型免許及び大型免許が必要です。 消防車を運転するには中型免許が必要だったと思います。そして「普通機関技術研修」を修了したのちに「ポンプ機関技術研修」の2つの研修を修了し認定される必要があります。この段階ではまだ、予備機関員ですが、各所属の機関員の配置状況等により、人事異動期に合わせて正機関員として任命されます。これで晴れて担当車両を持つ正機関員です。 また、はしご車などの機関員は「特別操作機関技術研修」を修了する必要があります。この研修を受験するには、道交法の「大型免許」+庁内研修の「普通機関技術研修」及び「ポンプ機関技術研修」の3つが必要です。その後各所属の梯子機関員の配置状況により任命されます。 くどくなってしまいましたが、簡単に言えば、消防車といえども、普通のトラックを改造したものです。「普通機関技術研修」は庁内での運転技量を確認するための研修のようなもの。「ポンプ機関技術研修」はポンプ運用を学ぶための研修。「特別操作機関技術研修」は梯子車の梯体(梯子部分)に関する研修です。 概ね「普通免許」+「普通機関技術研修」=広報車など。「中型免許」+「ポンプ機関技術研修」=普通ポンプ車や資材車など。「大型免許」+「ポンプ機関技術研修」=大型の消防車(空港大型化学車)や一部の救助車。「大型免許」+「特別操作技術研修」=はしご車や照明電源車など。となっています。ちなみに救急車は、道交法の改正で忘れてしまいましたが、「普通免許」or「中型免許」+「普通機関技術研修」+「救急研修」で運転できます。東京の救急件数は非常に多いため、救急資格のある機関員は月に何度か正救急機関員の労務管理(寝ずに夜通し出場して疲れる)のため、ローテーションを行っています。 いずれにしても、団塊の世代の大量退職による慢性的な機関員不足のため、大変疲れますが、「必要とされている」と感じることは多々あります。また、隊長、隊員を確実に現場到着させるため、普段からの地理・水利の把握はとても大変で、地図を買っても地図代は出ません(微々たる出場手当のみ)。万が一、交通事故を起こせば、警察に連れて行かれるのは、誰が悪くても「機関員」です。庁内では交通事故には非常にピリピリしていて、気も使います。事故を起こした機関員もとても落ち込みます。しかし、延焼火災で非常にいい活動したときや、火元建物の目の前にビシッと到着したときにはとてもやりがいを感じます。同じ道を希望してくれる方がいてくれるのはとてもうれしいです。まずは、公務員試験を通過することです。頑張ってください。
なるほど:8
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