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臨床心理士の方にお聞きします。男性の臨床心理士の方でピアスを付けている方はおいでますか? また付けていたとしたら、カウ…

臨床心理士の方にお聞きします。男性の臨床心理士の方でピアスを付けている方はおいでますか? また付けていたとしたら、カウンセリングの場面でも付けたままですか?

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回答(3件)

  • ベストアンサー

    これは考え方が、理論によって大きく異なってくる問題です。実は一般論で語るのが難しい問題なのですよ。 質問にあるピアス、つけるのであれば、つけ続ける必要があるでしょうし、外すならば外し続けている必要があるでしょうね。香水・指輪・時計などの装飾品一般にいえることです。ネクタイにもいえるでしょう。わざわざ取ると跡が分かりますから、「あ、取ってるんだ」ということは思うかもしれない。それだったら、最初からピアスをしておくという選択肢も、あながち間違いではありません(この場合は、同じピアスをしている必要があるでしょうが)。 間主観性という考え方では、カウンセラーができるだけ自分を一定に保とうとするのは、自分を一定に保っておかなければ、クライエントの変化が、自分の変化によって誘発されたものなのか、外側から持ち込まれたものなのか、自分との関係で扱うべき問題なのか、それがわからないじゃないかという理屈によります。その意味では、つけるつけないよりも変化を取り上げないことの方がよっぽど問題ともいえます。 例えば、クライエントが美容院に行ってきたとします。これを取り上げないでスルーする人は少数派だと思います。でもその前の回に、自分が美容院に行っていたとしたら、話は複雑になるわけです。髪を切ってきた自分をみて美容院に行こうと思ったのか、それとも転移の問題なのか、それとも他に理由があるのか、わかりにくくなります。 逆に、刺激を避けなければ関係性の分析に齟齬を生じるため、カウンセラーは一概に装飾品をつけてはいけないという理解は、特に古典的な精神分析学派や対象関係論でされています。特に対象関係論では、装飾品はダメだというでしょう。 ある対象関係論の先生は、地味目のクラシックなスーツスタイルを貫いていらっしゃいます。その方はそうあるべきだと信じて疑っていないようでしたが、私からしたらそれにしたって刺激なわけです。また、国外の極端な例では、患者さんの前ではいつも同じ服装をしていた治療者がいて、もうあまりに擦り切れてしまったのでその人の妻が新しいスーツを買ったら、患者さんに「先生だと思わなかった」と言われたというエピソードがあります。対象関係論の解説では、それほどセラピストの恒常性が強いのだ、という理屈になりますが、私から見たら「それはやりすぎだろ(笑)」と思う。 素朴に考えると「髪染めるのも時計するのもそもそも髪切りに行くのもダメじゃん。ネクタイはどうなのさ。っつーかそれがいい理由は何さ。正しい服装ってなにさ」と思います。もっといえば、ピアスが関係性の刺激になるからダメならば、スーツや白衣は問題ないという根拠がどこにもない。それすら転移を誘発する刺激です。それに無自覚である方がよっぽど治療者としては問題ではないかと思います。 もちろん、常識の問題はあります。男だって指輪くらいしますし、時計やメガネもしていますね。ピアスはそんなに一般的かというと、そうではないです。一般性からいうなら、装飾品ではない杖などはどうなのでしょう?ダメだと言ったら問題になります。 また、結婚指輪も、刺激という点ではミスマッチの原因ともなりかねないわけです。女性セラピストにとっての大きな問題である妊娠と出産は、ピアスなんぞ比較にならないほど強烈な刺激です。 理論を超えて、刺激するからという理由を挙げる方もいますが、ちょっとした刺激にも動揺しやすい人ならともかく、私は一番理由になっていないと思います。理由は、これだったらいいという刺激の根拠がない。時計はどうか、ネクタイはどうか、化粧は?香水は?見苦しくない程度ってどういう程度?……答えをサイコセラピーの論理の中に求めては、いつまでも見つからないと思います。結局はその答えって、面接室の外の世界、「自分は人にどうみられているのかな?」という問いに戻っていくように思います。 ようは、自分の相手の刺激をどのように取り扱うか。自分の刺激がどのようなもので、どのように出ているものなのかをよく知っておくこと。ピアスはそのきっかけにすぎません。ヒゲの治療者も知ってますし、サラリーマン風の人もいますし、神経質そうな人もいれば、大らかそうな人もいる。容姿端麗の人だっている。すべて、刺激です。 繰り返しますが、それはきっかけだと思います。

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