就職活動、内定の辞退

Question

就職活動、内定の辞退中途採用で内定をいただき、来月早々に入社予定になっております。
しかしながら、もっと私の条件に合った他社と面接が進んでおりますが、こちらの結果が出るのがまだ来月連休明けになる見込みです。
先に内定を頂いている企業は、私の入社に合わせて事業所再開の準備を整えているはずなので、これから辞退することは多大な迷惑をおかけします。ですから辞退するならば一日も早い方がいいのです。
現在面接を進めてもらっている企業の感触は、最初の面接の段階で、２人の面接官がその場で配属先を話し合っていたり、私の経歴をみて「問題ないね」と確認していたりしたので、感触はかなりいいと思います。
しかし、現段階で後者の企業から採用いただけると踏んで、前者の内定を辞退してもよいのでしょうか？これ以上、辞退を先延ばしにすることも、心苦しくてなりません。
経験者の方、また、企業の人事担当の方、ご意見ください。お願いします。

Answer 1

内定は「始期付き」で「解約権留保付き」の「労働契約」が成立したものというのが、最高裁の判例法理です。
が、労働者に解約の自由があり（民法７２６条）、２週間の予告期間をおけば内定取消しは自由にできるのが原則です。信義則にあまりにも反する場合は除きます。
だから、民法からいけば解約（内定辞退）は可能ということになるのですが、信義則に反すると判断された場合は契約責任、不法行為責任を問われる可能性はあります。
難しく言いましたが、内定をもらってからの辞退は、労働契約を締結してからの解約になるため、「やっぱりやめます」「はい、そうですか」というわけにはいかないということです。
求人に応募するのは掛け持ちでもかまいませんが、内定は原則として複数もらうわけにはいきません。１社で内定をもらったら、あとは企業から内定の連絡をもらっても、そのときに辞退しなければなりません。
が、応募する側からすればそうもいってられないでしょう。内定をいくつかもらっていいところをよるということもしたいでしょう。
内定を辞退したからといって、企業はやいやい言わないでしょう。学校推薦をもらってきているのでなければ。
でも、法的には労働契約が成立していることを自覚し、辞退する企業には、１日でも早くその意思を伝え、頭を下げるしかないと思いますけどね・・・