基礎医学と臨床医学の教授の給与格差に関して。 . 従兄弟が地方の国立大の医学生で｢基礎｣を目指すことになったの…

Question

基礎医学と臨床医学の教授の給与格差に関して。
.

従兄弟が地方の国立大の医学生で｢基礎｣を目指すことになったのですが民間病院の院長をしている叔父によれば大学によっては｢基礎医学｣の教授ポストが
大きいものの(2/3以上という所も)、｢臨床医｣と比較してかなり給料が低いようで
1,000万円にも届かないそうです。(あまり、深入りして質問できませんでした)
もちろん、医師の世界に限定しなければ一般的には高給取りに相当すると思いますが、
やはり解せない部分があります。
（民間企業の研究職になればまた話は別になるのかも知れませんが･･･）

医師手当はついても、臨床医と違い、残業や当直手当は除かれるので、
ある程度仕方ない面もあると思われますが、なぜ格差が生まれるのでしょうか？
この他に臨床医は公演料などの副収入があることなどが主な要因でしょうか？

また近年、研修医に対する補助制度が是正されましたが、
医学を目指す学生には、一定の地位(講師)になるまでの生計にアルバイトは必須です。
臨床医志望でないと、医学系のアルバイト先を見つけることも難しいのでしょうか？
この点は死活問題ですが、やはり本人に深入りして質問できませんでした。
婚期の遅れやそれまでの窮状を覚悟の上だそうですが、やはり不安です。

ちなみに、親族はまったく裕福ではありません。(全員、奨学金で国立大学進学です)
(勤務医、大学教授、弁護士、弁理士、公務員ばかりで、営業力がないためなのか
我が家を含み貧乏子沢山の家庭がほとんどです･･･。)

やはり、お金持ちの家でないと｢基礎医学｣への道のりは相当難しいのでしょうか？

Answer 1

格差が有るのは政府の政策のせいです。
ただでさえ不足している医療費がどんどん削減されているので、国立大では人件費を削減せざるを得ない状況になっています。
なので、勤務医も安いですし、教授職も安いです。そのせいで大学病院から医師がやめてしまい、条件のいい私立病院に移るなどといったことが大問題になっています。

かなり有力な病院でも麻酔科医が同時に５人やめたので手術ができなくなり、予定していたものが病院の都合でキャンセルになった、ということが実際起こっています。産婦人科分野ではそれで産婦人科が潰れ、救急が減少したために対処しきれなくなり、たらいまわしなどが起こってしまっています。知り合いの産婦人科外科部長は、部長って地位なのに月に５回当直をやっているとか、そういった状況です。

今の国政、全体に不公平です。
努力して勉強して大学に入り国のために研究している人を「生活保護」呼ばわりした国会議員が居るくらいですから、彼らは研究職を遊びと思ってるんでしょう。なので、そういったところは医学分野に限らず、先進国で他にないくらい冷遇されています。
それでも研究職に就くのは夢が有るから、なんですけどね……。

あと、現在研修医のアルバイトは禁止です。
うちの大学でこっそりやっていた人が居ましたが、バレてアルバイトの収入が全部没収になった上に研修が一年延ばされました。
これも国政で「研修に集中できないから」という理由です。一応研修医の給料は増えたんですけど……国公立の大学病院では月20万もないです。年収にしたら200万もないですね。

国公立なら金持ちでないとなれないとは言いませんが、働き始めも遅いですし、親が高齢などの事情が有る場合は奨学金などでカバーするしかないという現状です。
……もっとも、この「奨学金」も民主党の政策で削られそうになっているわけですが。