もし新司法試験に法科大学院に通ってない 一般の人が受験したら合格者は出ますか？

Question

もし新司法試験に法科大学院に通ってない
一般の人が受験したら合格者は出ますか？

補足

予備試験じゃないほうです。

一般の人が法科大学院修了者と混じって
一緒に同じ教室で新司法試験を受けたらどうなるの？
（現在は制度的に禁止していますけど・・・・）

Answer 1

一般の人というのは、法学部卒程度の法律知識の方で、特に法律の仕事に携わっていない人ってことでいいでしょうか。
１００人受けて、１人も受からないと思います。

というのは、新司法試験には短答式試験というのがあって、大体６０％程度正答しないと足切りで即不合格です。
これは単純に知識を聞くものですので、知っているか知らないか。単にそれだけです。結構細かい知識が出ますので、法律の勉強をしていなければサッパリです。
物理を勉強したことのない人が、センター試験の物理を解いてもサッパリなのと同じです。

論文式も、法律構成や法律上の問題点を指摘する論文を書きます。
独特の考え方を要求しますので、訓練されてなければ問題文を全文読むのすら苦痛でしょう。
こっちは超天才なら、それなりのものが書けそうですが……公法系・民事系・刑事系・選択の４科目でそれぞれ最低ラインがあって、１科目でも下回ると即不合格ですからキツイんじゃないでしょうか。

ちなみに、法務省のＨＰから問題が見れますのでチラ見してみたらどうでしょう。

Answer 2

他の方もおっしゃっている通り、無理です。一人も出ないでしょう。

旧司法試験の合格率は一番最近のもので０．７％台ですが、
この旧司法試験に受かった人でも無理です。

よく、新司法試験は合格率が２０％台と高いから簡単な試験なの？と言われますが実際は全然違います。
むしろ旧司法試験より難しいとも言われています。
確かに合格率だけからみたら高いですが、
まず受験資格を得るまでが大変です。

今までは大学を出ていなくても受けられましたが、
これからの新司法試験は法務博士にならないと受けられません。

そのためにはロースクールを卒業しないといけませんし、
ロースクールに入学するのも大変です。
ロースクール受験のための予備校もありますし、中には3年コース170万の予備校もある程です。
さらにロースクールの授業はとても大変で、ついていくことすら容易ではなく中退者も少なくないです。
費用も大変で、大学院3年で交通費など全込み750万の所もありますし、そうなると合計約900万という人もいます。

この過酷な過程を経て見事、法務博士になった超エリートのみが受けられる試験で、かつ3回しか受験資格がないので受け控えで受けなかった人もいる中での合格率です。

ですから高いと言っても基準が違います。
むしろこんな人達が受けても２０％台しか受からないなんて異常な事態です。

話がそれましたが前述の様に、旧司法試験の勉強だけを必死にして、
見事合格率０．７％台を突破して合格した人でも、
新司法試験に合格するのはほぼ100％無理でしょう。

なぜなら、試験科目が択一で４科目、論文で２科目も増えているからです。(行政法と、租税法などの選択科目)
そして択一試験では合計の点数がいくら良くてもそれだけではだめで、
それぞれの科目で最低ラインの合格点が設けられていて、
それをクリアしなければいくらトータルで良くても合格できなくなっています。

ですから、例え今まで勉強していた6科目が完璧に出来て満点だったとしても、
他の科目の勉強をしていない以上、新司法試験には通らないことになります。

それに6科目についても、論文は明らかに難しくなっていると思います。
旧司法試験では「～について述べよ」などの一行問題も出ていましたが、
新司法試験では事例問題で問題文がまずとてつもなく長く、事例を読むだけでも大変です。
ある科目では８ページ以上に渡ったりします。
刑法では捜査機関に押収されたノートのあるページとされる文章等も参照しなければなりません。

ですから今までのような、暗記力があれば何とか受かるかもという試験ではないですしね。
(もちろん今までも暗記だけでは無理ですが。)
それに試験様式も変わり、日程や受験時間も過酷になり、体力的にもかなり辛い試験になっています。

Answer 3

予備試験の話ですか？かなり法科大学院を経ないで司法試験に合格するのは難しいと思います。予備試験の試験科目をみて法科大学院の方が楽だと思いました。法科大学院（私は法学研究科しか知りませんが・・）は通学すれば修了までは何とか行きます。多くの挫折者もいることは知っていますが予備試験よりは受験に安易な道と思います。まあ予備試験合格者も司法試験合格者にはいるでしょうが案外法科大学院の学生だったりするのでは？