簿記検定を独学で受けようと思うのですが、3級を飛ばして2級の勉強から始めても、知識としては問題ないですか？

Question

簿記検定を独学で受けようと思うのですが、3級を飛ばして2級の勉強から始めても、知識としては問題ないですか？

Answer 1

問題大有りです。

たとえは悪いが、小学校の算数の教科書をすべて飛ばしていきなり中学の数学の教科書から始めるようなものです。

簿記3級で学ぶことは、小手先の解答テクニックでどうこうなるお話しではなく簿記の基礎の土台がないのですからその上に2級という頑丈な建物が建つわけがありません。

日商簿記検定は簿記3級で簿記の基本を勉強するようなシステムになっていますから、簿記初学者ならぜひ3級からお初めください。

Answer 2

３級から学習を始めた者です。

結論から申しますと、「無理ではない」といったところです。

３級と２級の違いは、工業簿記が含まれるかどうかと、商業簿記の深さです。

工業簿記は２級で初めて出てくる分野ですから、３級の学習をしていなくてもある程度理解できます。一方で商業簿記のほうは、３級で学習する基本的なルールを使って、「こんな時はこうする！」を細かく学習していきます。

ですから、結局２級の勉強をしていても、３級の知識は勉強することになります。
だったら、私がもし勉強をやり直すとしても、３級の学習からすると思います。

２級の学習を進めながら３級の全範囲の復習ができるテキストがあれば一番いいのでしょうが、そんなテキストは見たことがありません。

Answer 3

試験制度としては３級の検定に合格していなくても２級の検定を受検することができるため２級の受検時点において３級の検定に必ず合格しておく必要はありませんが、簿記（検定）の学習が積み上げ式であること、２級の教材が３級の内容の理解を前提に編集されているようなことなどを考えれば、簿記の基本に対する理解が固まっていないうちに2級の学習から始めても理解できない部分が出てくると思います。
したがって、実際に３級の検定試験を受検するのかどうかは別にしても少なくとも３級の学習を一通り終わらせてから２級の学習に取り掛かったほうがいいと思います。