マンション管理士過去問の仕訳問題についてです。

Question

マンション管理士過去問の仕訳問題についてです。甲マンション管理組合の平成30年度（平成30年４月１日から平成31年３月31日まで）の会計に係る次の仕訳のうち、適切なものはどれか。ただし、会計処理は毎月次において発生主義の原則によるものとする。

１ 平成31年３月に、組合員Ａから、平成29年10月分から平成31年４月分までの19ヵ月分の管理費総額38万円（月額２万円）が、甲の口座にまとめて入金された。

現金380000 管理費収入360000
前受金20000

だと思ったのですが、解答が
現金 380000 未収金340000
前受金20000
管理費収入20000
となるのですが、なぜなのでしょうか？まとめて19か月分なので未収金が貸方に出てくる理由がわかりません。
どなたかご教授お願いします。

Answer 1

①管理費の2月末時点の累計を考えると

．．．．借方 ｜ 貸方
未収金 340,000 ｜ 管理費収入 340,000

②3月になりこの未収金分が入金されたわけですから3月の仕訳は

．．．．借方 ｜ 貸方
現金預金 340,000 ｜ 未収金 340,000

年度Totalで考えると①＋②で借方・貸方にある未収金という仕訳が消えます
．．．．借方 ｜ 貸方
現金預金 340,000 ｜ 管理費収入 340,000

未収金は未納金発生月は借方に、遅れて入金されたときは貸方に仕訳します。それによって、Totalでは未収金という仕訳が消えることになります。未収金が貸方に出てくる理由が分からないのは、残念ながら仕訳のイロハができていません。

3月分の仕訳としては②に加え、当月分と4月分（前受金）が加わり
．．．．借方 ｜ 貸方
現金預金 340,000 ｜ 未収金 340,000
現金預金 20,000 ｜ 管理費収入 20,000
現金預金 20,000 ｜ 前受金 20,000

4月になると前受金分は
前受金 20,000 ｜ 管理費収入 20,000
として仕訳され、前受金という仕訳は消えることになります。