私は、東工大の土木系の大学院を20年以上前に卒業していますが・・・・ 当時は、自由応募で就職する人がほとんどいなく、学校推薦のみでした。(これは、学科と関係した仕事に応募する場合で、文系就職つまり、商社や銀行に応募する人は関係ありません。ただし、工学部の場合、ほとんどの人が大学で学んだことに関係した技術職に成るのです) 学校に来た求人を就職担当の先生が割り振るというものです。決して、研究室や教授のコネではありません。 推薦をもらうのに人気の企業の場合は、学内で競争があります。そもそも学内の選考ではじかれてしまう場合、企業に応募もできないのです。 また、推薦をもらってほぼ確実に採用されていた時代もあったと聞きますが、おそらくそれは30年以上前のバブル崩壊以前の話だと思われます。推薦をもらっても企業にもよるかもしれませんが、普通に落とされる時代になっています。 あなたは、理工系とひとくくりにしていますが、学校推薦の制度が多く残っているのは、工学部の機械、電気、情報系の学科です。これらの学科は、学生の数に対して求人が多いから学校推薦の制度が維持されているのです。つまり、学内の推薦をもらう競争で敗れたとしても、それなりの大企業の推薦がもらえたり、1社や2社落とされても別のそれなりの企業に推薦してくれるからです。 今は、自由応募も増えていると思います。これは学科によります。工学部と違って、理学系の学科では、文系と同じようにバブル崩壊直後から学校推薦による就職は少なくなったと思います。工学部でも、例えば、私が出ている土木系の学科では、学校推薦の制度自体がもう残っていないと聞きます。上記の学科と比べて、求人数が少ないからでしょう。学内で選考して、そもそもその企業の選考も受けられない。また、推薦をもらっても昔みたいに確実に採用される分けでもない。それなら、自由応募の方にメリットを感じる人が多いと思います。 電気や機械の学科でも例えば、トヨタ自動車は学校推薦制度での採用はやめたと聞いています。トヨタ自動車にしてみれば、これまで学内の選考ではじかれて応募してこなかった層が、応募してきてくれるメリットがあります。まあ、その代わり応募者も多くなって企業側の選考が大変になります。また、学校推薦であれば原則、辞退はできないのですが、自由応募であれば応募者に蹴られるリスクもあります。(まあ、トヨタ自動車は最大手だから内定を与えた人に蹴られるリスクは少ないと踏んでいるのでしょうが・・・・) 最期に書きますが、学校推薦でも自由応募にしても落ちる人は落ちます。もちろん学校の成績等は重要ですが、基本的な常識や受け答えができないと厳しいのは、昔も今も変わらない思います。
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