消防法はトイレ個室ブースにも適用されるのでしょうか？ 職場のトイレで不審者が出て女子トイレが上からスマホをかざされて撮…

Question

消防法はトイレ個室ブースにも適用されるのでしょうか？
職場のトイレで不審者が出て女子トイレが上からスマホをかざされて撮られる事件が発生しました。再発防止のため女子トイレブースをダンボールで延長し、外からスマホをかざされないようにしようとしたところ、消防法違反では？と言われました。
ネットで消防法の基準を調べたのですが、スプリンクラーの設置基準とか不燃性の仕切りの採用とか難しくてよくわからなかったのですが、違反になるのでしょうか？
そもそも、女子トイレの個室ブースのようなデリケートな部分にまで消防法が規制してくるものなのでしょうか。
個別にスプリンクラーが設置できないなら女子トイレの個室も上側を開けろとか、火災予防だけの視点で女性のプライバシーや盗撮のことを何も考慮していない消防法によって、デリケートな場所である女子トイレ個室の構造まで決められてしまうのでしょうか？

Answer 1

消防職員です。消防法はいわゆる『防火対象物』全体にかかります。その中で、まず「スプリンクラーはこんな建物に必要です。」というのが消防法施行令第12条、火災予防条例第39条（東京都）で定められています。そして更に「そんな建物でもここにはスプリンクラーヘッドを設けなくてもいいよ。」というのが消防法施行規則第13条に定められています。ちなみにトイレは消防法施行規則第13条第３項第1号により、スプリンクラーヘッドを設けなくてはならない場所から除かれています。なぜならば火災が発生するおそれが少ないからです。ただし、トイレの中にSK（モップ等を洗うための洗面台などが設けられている場所）があり、そこにモップなどの可燃物が置かれれば、そのSK上部にスプリンクラーヘッドを設けるよう指導しています。なぜならば可燃物を置いた時点でそこは『トイレ』ではなく『倉庫』となってしまうからです。それと、東京都ではウォシュレットなどでヒーターの出力が、2kwを超えるものがあれば、スプリンクラーヘッドを個々のトイレの部分に設置するよう指導しています。まあ、2kwを超えるようなものはないと思いますが・・・。
長くなってしまいましたが、簡単に言うと法令でトイレはスプリンクラーヘッドの設置を免除されているので、原則スプリンクラーヘッドを設ける必要はありません。
あとは各消防機関で設置するよう指導しているところもしれないので、消防機関に相談した方が良いと思いますよ。

Answer 2

建物全体に適用されるのでトイレも対象です。ただ、他の回答にもある通りで、スプリンクラーの設置義務がある防火対象物の中でも、設置を要しない部分というのがあり、トイレはこれに含まれることが多いです。
現場の状況や管轄の指導方針に依るところもあるのではっきりしたことは言えないのですが、段ボールという可燃物を使うのはあまりよろしく無いと思います。

不燃ボードを使うとか、既存の設備に影響無くということであれば、スマホなどがかざせない程度のメッシュ状の板などで覆うとかでしょうか。

Answer 3

管轄消防署ないし消防局との相談になるのかと思いますが、今回の改造が消防法に定める技術上の基準をクリアしていないなら変更は認められないでしょう。
消防もお役所の一つですので、事情はともあれ法律に照らして判断すること以外は許されないのです。
（質問者様のご主張は『親が危篤なので、車をスピード違反して病院に向かっても止むを得ない』と言ってるのと本質的に変わりないです。警察は事情は理解するもの、違反自体を見逃してくれる訳ないですよね。）

なお、トイレ個室の上部を囲うのであれば、消防法や火災予防条例対応のため不燃材ボードと通気口を確保する必要はありそうですが、個室ごとにスプリンクラーまでは要らない気もします。あくまで直感ですが。
（大規模店舗に附設の防火対象トイレでも個室ごとにスプリンクラーが付いてる記憶はありません。）

Answer 4

「女性のプライバシーや盗撮のことを何も考慮していない消防法」
ではなく
「女性のプライバシーや盗撮のことを考慮した上でも人の命を優先する消防法」
によって規制されています。

こういうのって
「自分の不満が解消される状態」
ではないと
「自分の不満」
が考慮すらされていないとか、
恣意的に極端な事を言い出す残念な人も居ますが
解消の両立が出来ない複数の問題点があれば
重要度の高い問題の方が優先された仕組み（法律）が作られますが
だからといって優先されなかった問題を考慮すらしていないわけではないので
ご質問文のような物言いをしていると
質問者さん自身の視野の狭さが浮き彫りになるだけですよ。