ジャック.ウェルチは、「成果を出していて価値観の合わない人間は、組織を破壊するのでクビにする」と、言ってます。 なぜで…

Question

ジャック.ウェルチは、「成果を出していて価値観の合わない人間は、組織を破壊するのでクビにする」と、言ってます。

なぜですか？実績さえ上げてれば良いのでは？

↓本人の書籍 これの③がなぜ？13．４タイプの管理職と彼らへの対処法

① 良い業績を出し、会社の価値観に基づいて行動するマネジャーことあるごとに褒め称えて報酬を与える。
② 業績はあげられないが、会社の価値観をきちんと実行しているマネジャー社内のほかのポストに移動させる。別のチャンスを与える。
③ 良い業績を上げるが、会社の価値観に従わないマネジャー彼らは通常、組織を破壊する。こういうやつらを長く会社に居座らせてしまうと、社員のやる気と信頼を損ねることが多い。クビにする。
④ 仕事もできないし、会社の価値観にも従わないマネジャー即刻クビにする。

Answer 1

ジャック・ウェルチの経営哲学では、『企業の価値観』に基づいて行動することを重視しています。『企業の価値観』は組織の行動や意思決定の基準となります。

以下に『企業の価値観』に基づくことによる重要性をいくつか挙げてみます。

■ 組織内での一貫した行動の醸成：
→ 社員は何が期待されているかを理解しやすくなります。
■ 戦略的意思決定に対するガイドラインの形成：
→ 社員は企業の目標に沿った行動をとることができます。
■ 組織文化の形成：
→ 社員がどのように行動し他者とどのように関わるべきかを示します。
■ 会社価値観への共感と体現：
→ 社員の業務への満足度や社員のエンゲージメントが向上します。
■ ブランドイメージの強化：
→ 企業が何を大切にしているかを示し信頼関係を築くのに役立ちます。
※これらのように『企業の価値観』は個々の業績と直接的に繋がっていなません
→ 業績(数値)は後からついてくるものであって、結果であり成果ではない。

さて、ジャックウェルチの考え方によれば、業績を上げていたとしても価値観に従わないマネージャーは組織を破壊するとされていますね。

どうしてかと言うと、ジャックウェルチの考え方として、組織の成功とは個々の業績だけでなくチーム全体の協力と一体感によって齎されるという考え方に基づいているからです。

マネージャーが『企業の価値観』に従わなとすると、その人が良い業績を上げていても、組織全体の調和や信頼関係が損なわれる可能性があり、『長期的には組織のパフォーマンスを低下させ社員の士気を削ぐ』ことに繋がり、『組織崩壊』を招くと、ロジカルに思考されているからです。

良い業績を上げるだけでなく『企業の価値観』に従うことも重要な要素とされています。これによって、組織全体が一体となって目標に向かうことができることになり、持続可能な成功が達成できると考えられています。

途中にも記述しましたが、業績数値は結果であって成果ではありません。一時的に数値が良くなっても、持続的に成長する根拠にはなり得ません。企業を持続的に成長させるためには『企業の価値観』が大切だと言うことです。

例えば『損得より善悪』です。これを『是』とする企業においては、業績を上げるために、顧客情報を不正に取得したり、公務員に賄賂を提供したりすることによって『悪』に手を染めてまで、業績数値を追い求める社員は『クビ』ということになります。

以上、少しでもご参考になれば幸いです。