まず前提知識として。 ①公務員の採用試験に最終合格すると、採用候補者名簿というものに登載されます。この名簿の内から、必要な数だけ採用者を決めますので、最終合格≠採用内定ということになっています。これは国家も地方も共通です。 余談ですが、最終合格したのに採用されなかった(いわゆる採用漏れ)なんて話もあるのが公務員試験の怖いところです。 ②国家公務員の採用試験における最大の特色ですが、いわゆる「人事院試験(国の全官庁で統一の試験。大学入試でいうところの共通テスト(旧センター試験)のようなもの)」で最終合格者(採用候補者)を選定し、その後「官庁訪問」というプロセスを経て各官庁が採用者を決定していきます。つまり官庁訪問を行わない限り、最終合格していてもどの官庁からも採用されないということです。 ①②を踏まえて、ご質問への回答になりますが、国家一般(大卒程度)及び総合職の採用試験に最終合格すると、その合格発表の日から5年間、採用候補者名簿に登載されることになります。言ってしまえば、この5年間が合格の有効期間ですね。この5年の間であれば、任意の年度に官庁訪問を行うことができるということになり、合格してから就職するまで数年間のモラトリアムが許されるということになります。 趣旨としては、学部4年で人事院試験に最終合格までしておけば、修士課程終了後や海外留学後、シームレスに官庁訪問へ進むことができるようにという配慮です。 余談ですが、つい最近までこの期間は3年でした。 これに対して、国家一般(高卒程度)及び地方自治体(知る限り)では採用候補者名簿の登載期間が1年間です。1年といいつつ、合格したその年度のうちに採用内定をもらい、翌年度4月1日に採用されない限り、その後の採用はほぼあり得ませんので、実質的に登載期間は6ヶ月程度ですね。この点が国家と大きく異なります。 あくまで私の知る限りですが、県技官の採用試験で合格後に採用を保留するようなことはできないでしょうね。受験案内を見れば確認できることですので、調べてみましょう。
「国家公務員」は、採用試験に合格すると採用候補者名簿に載りますが、名簿に載る合格有効期間は5年間です。 つまり、3年後とか5年後に採用してもらうことも可能です。 (例えば、大学4年生で採用試験に合格したあと、大学院に進学し、卒業後に役所に就職することも可能です) 「地方公務員(県職員、技術職含む)」も、採用試験に合格すると採用候補者名簿に載りますが、名簿に載る合格有効期間は1年間です。 つまり、2年後に採用してもらうことはできません。 (例えば、大学院1年生のとき採用試験に合格した場合、大学院を中退して就職するしかありません)
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