仕事、職業に貴賤なし。と士農工商ってなんか通じるものがありません？ 共に低い身分に対する配慮的な

Question

仕事、職業に貴賤なし。と士農工商ってなんか通じるものがありません？
共に低い身分に対する配慮的な

Answer 1

「職業に貴賤なし」と「士農工商」は深い関係があります。

「職業に貴賤なし」は江戸時代に石田梅岩という思想家が言った言葉です。

江戸時代、農業や工業は物を生産するから貴い職業だが、商業は物を安く仕入れて高く売るだけの賤しい職業だという考え方がありました。現代に例えると「トヨタ自動車はクルマを生産してるから偉いけど、住友商事やセブンイレブンはモノを安く仕入れて高く売ってるだけだから転売ヤーと同じだろ」という考え方です。

石田梅岩は、それは違うと言いました。「商業にも世の中の隅々まで商品を流通させるという社会的使命がある」「その意味で、農業や工業と比べて商業に貴賤は無い（職業に貴賤なし）」「商業に携わる者はその社会的使命を認識して私利私欲の為でなく世の中に貢献する意識（商道徳）を持って仕事をせねばならない」と。

それが「職業に貴賤なし」という言葉の本来の意味です。

「職業に貴賤なし」と「士農工商」には深い関係があります。