解決済み
高い専門性が必要だということを、雇い主である行政に認識されていないからです。 逆に言えば、司書側が業務にその専門性を活かせていない、あるいは活かせていたとしてもそれをしっかりアピールできていない、ということです。 高い賃金に見合う効果がなければ、行政も高い賃金を支払うことはできません。 裏付けを出せ!と言われると、貸出数とか入館者数とかの数字で図書を評価するのは間違っている!という意見が出てきます。それはそうでしょう。 でも、その代わりに評価の対象となるものを司書の人たちが提示してくれなければどうしようもないのです。それなのに、ひたすら「司書は専門性の高い業務なんだ!」と言うばかりの人がとても多いのが現実です。 司書の専門性とは何か、それがどう活かされて、どんな効果が出ているのか。「数字ではわからないんだ!」と口で言うことは簡単ですが、それでは予算は取れません。行政の他のところでも、いろんな調査やらを引っ張り出して予算要求をしています。図書館の司書の人たちももっとそれをすべきです。この辺は正規雇用の司書(公務員)の仕事です。 非正規雇用としての司書は、あまり専門性が評価されていない司書業務のうち、特に専門性が必要ない業務のために雇用されています(少なくとも建前上は)。 賃金が低いのは、専門性が必要とされていないからです。 で、実際のところ、非正規雇用司書の専門性が高いか低いかといえば、これはもう、その人次第です。 レファレンスや選書業務は専門性が必要だ!と主張する方もたくさんいらっしゃいますが、実際に図書館で参考調査をお願いしても、専門性の高い回答が返ってこないケースも多いです。 派遣の事務職やパート従業員と同じように、マニュアルをベースに当り障りのない業務をして、よくわからないレファレンス依頼はちょっと検索しただけで「他の図書館に問い合わせますね~しばらくお待ちください~」という司書さんもいらっしゃいます。非正規雇用に専門性が必要ないと考えれば、これはこれで正しいのかもしれません。(せめてほかの正規雇用の司書さんに回すべきとは思いますが、正規雇用の司書さんがいない図書館もあったりするので大変です) もちろん、なんでこの人が非正規雇用なんだ!と憤慨したくなるような素晴らしい司書さんも稀にいらっしゃいます。 なお、天声人語の話題の元の方は1日7時間、月18日の勤務だそうですので、週4日勤務と思われます。 勤務時間もフルタイムより短めなので、その分手取りが減るのは計算上仕方ないですが、ここをはっきり書いていないのはミスリードだなあと思います。
なるほど:1
司書は、自治体の公共図書館でしか働けません。 そして、自治体はどこも財政再建ですから、正規雇用の職員が退職した後は、時給制の非正規労働で穴埋めしています。 とくに2003年以降、指定管理者制度の導入により、図書館の管理が、外部の団体に丸投げされるようになりました。 その結果、コスト削減が最優先され、非正規労働化がいっきに進みました。 そういう人は、正規職員の3分の1、月10万円しかもらえないのです。 けれど、司書になりたい本好きの人は、すぐには減らないので、やむを得ず、そいう職を選び、いつか、正職員になることに希望をつないでいます。 でも耐えられなくなって、辞める人もたくさんいます。 結果、司書不足は、じわじわと進行しています。 司書がいなくなっても、大半の人はほとんど気が付きません。 図書館は過去の蓄積が物を言います。過去10年20年50年100年の努力によって、図書館の今は出来ています。 同時に、その劣化は、すぐに表面化するものではありません。 その裏で、図書館の劣化はじわじわと進んでいます。それは、10年先20年先50年先の図書館の中身によって判定されます。 そして、そのときには手遅れです。
なるほど:2
本が好きで図書館にもよく行きますが、司書は残念ながら、そう遠くない未来になくなる職業だそうです。教員免許と同じで、大学時代にそれなりの単位を取って実習をすませれば取れる資格だし、一般的に高い専門職と見なされていない、資格保持者も非常に多いから仕事があるだけ結構で非正規雇用(安い賃金)も致し方ない、ということでしょうか。あと女性がほとんどなので、そういう冷遇もおこる気がします。
専門性よりも、司書を雇う事業の社会的需要がそれくらいということでしょう
< 質問に関する求人 >
朝日新聞(東京都)この条件の求人をもっと見る
求人の検索結果を見る
< いつもと違うしごとも見てみませんか? >
覆面調査に関する求人(東京都)この条件の求人をもっと見る