旅客機の操縦室はアメリカ人やヨーロッパ人の平均身長に対して設計されて います。 座席の位置を操縦しやすい様にセットした時に背が低ければ 目の位置が低くなり操縦席から外を見た時の下方をみえる距離が短く なってしまいます。 下の写真のジャンボ機の操縦席の目線から前方前が見える距離は約25m 先です。 背が低くて目の位置が低ければもっと前方しか見る事が出来ません。 霧の中を進入して来た時に滑走路のライトなどを確認できる高度が 少しですが低くなって不具合が有ります。 目線を合わせるために操縦席を上まで上げてしまえば操縦席前方下に有る ラダーペダルを踏む事が出来なくなってしまいますので身長制限が 有ります。
低すぎると頭上のスイッチに手が届きません。また、ラダーに足が届きません。 高すぎるとオーバーヘッドパネルに頭を打つ可能性があるのと、座高が高すぎると座席を1番下まで下げても正しい目線で計器を見ることができません。 と言っても、そんなことはほぼありえませんが。 一応ではありますが、耐空性審査要領のT類というエアラインの旅客として使用する飛行機の設計について定めている規定には操縦席は身長158cmから191cmの者が操縦操作して差し支えないように作らなければならないと記載されているため、航空大学校の158cmという数字の根拠はそこから来ているのではないかと思われます。 ただし、実際には158cmより低い女性パイロットも191cmより大きいパイロットもいらっしゃるため、あくまで航空大学校の基準であってパイロットに求められる絶対条件ではありません。 最初に足が届かないと書きましたが、必要ならクッションを使えばいいだけの話です。
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