今年大学を卒業する作業療法学生です。 私が作業療法士になろうと思った理由は、恩返しをしたかったからです。 私は31週という約2ヶ月早産で生まれて、先天性の小脳低形成もあり医者に「もしかしたら歩けないかもしれないし、リハビリをして歩けたとしても身体発達は普通より遅れるし劣る」と告げられました。そして1年間作業療法士さんのリハビリを受けて、2歳半でやっと歩けるようになりました。作業療法士さんの存在がなかったら歩けるようになるまでいかなかったかもしれないわけで、未だに身体ハンデを残しながらも(握力は10と11しかありませんし、バランス感覚も全くありませんが)周りと同じように生活出来てるのは作業療法士さんのお陰です。 小学校は見た目が周りと同じなのに、体育等の実技科目が配慮がなければこなすことすら難しく、なかなかクラスメイトから理解されずよくいじめられてました。ですがどんな状況になっても理解し、支えてくれたのは両親と先生方でした。そして、実技科目は最下位とかを当たり前に取ってる中で、主要科目はクラストップを当たり前に走る様子を見て、先生が中学受験を勧めてくれて中高一貫校に進み、そのまま高校生になりました。 高校生になり大学どうするかの話になった時に、まず理系だったので理系科目を使えるところを探しました。そして、先生方や作業療法士など、様々な方に支えていただいたので人助けになる医療系に進もうと思いました。そして看護、薬学、作業の3択に絞り最終的には作業療法に進もうと決めました。理学療法を選ばなかった最大の理由は、理学療法の方が行うことが体力のいる体育会系みたいな感じで、自分のこの身体ハンデがある体ではついていけないと思ったからです。 また、大学生になりゼミ担によって3年で新たなことが発覚しました。小児科医のゼミ担で最初から気づいてたらしいのですが、アスペルガーが発覚しました。今まで気づかれなかったのは「得意不得意が両極端だけど、臨機応変に動くことが小中高ってあんまり無いし、運動苦手なのもどちらかといえば早産が原因だから早産で説明つくし、それで勉強は得意で筆記試験は強いからこそ気づかなかったんだと思う」って言われました。発達障がいの特性とかも授業で習いますが、確かに触覚過敏で身体領域の授業の時に友達におもいっきり触られると耐えられなくて笑っちゃうのとかもアスペルガーの特性にそっくりでした。 今は面談も人の話を聞きながらメモをとるのが苦手なのでボイスレコーダーをOKにしてくれたり、最大限の配慮をしてもらいながら卒業に向かっています。就活もゼミ担任が早産の身体ハンデもアスペルガー傾向が強いのも先に配慮面を考えてくれたお陰で、何かしらハンデを抱えながら働いている職員が複数人いて、配慮の体制が整っている病院への内定が早めに決まりました。 実習も早産の身体ハンデで握力が10と11しかなくて、バランス感覚もなくて配慮を受けながらなんとか終える事が出来ました。(正直、実習成績は一番ギリギリで、頑張りを認めてくれて単位をくれたそうです) そして国試に受かれば4月から作業療法士として病院へ勤務します。 正直、周りより多くのハードルは出てくると思います。そもそもこの握力の弱さ的に、他の作業療法士と全て同じようには厳しい部分があると言われています。でもゼミ担には「無理して周りに合わせたらしんどくなるから全部合わせようとしなくていいからやれることをして、いい部分もたくさんあるし、あくまであなただから出来る作業療法をしてほしい」と言われています。 これから自分らしい作業療法を考えながら前に進もうと思います。 私の場合はこんな感じです。
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