端数利息がある場合の有価証券と子会社株式の問題ですね。 仕訳は以下の通りです。 ---------- 売買目的有価証券 38,500,000※1 / 当座預金 38,820,000※3 有価証券利息 320,000※2 子会社株式※4 800,000※5 / 現金 800,000 ---------- 問題文を分解して考えていきます。 ※1 売買目的有価証券の取得原価に関して 社債の価格 : 40,000,000 ÷ 100 × 96 = 38,400,000 売買手数料 : 100,000 取得に要した手数料も取得原価に含めるため、合計額です。 38,400,000 + 100,000 = 38,500,000 ※2 端数利息に関して 40,000,000 × 2% × 146/365 = 320,000 4月1日から8月24日までの146日分が端数利息の金額です。 この端数利息を借方に計上しているのは「期間の有価証券利息を明らかにするため」です。 9月30日に400,000(40,000,000 × 2% × 6/12)の利息を受け取りますが、これを全額400,000円計上すると、期間の有価証券利息として正しい金額が報告できません。 したがって、借方に端数利息を計上し、差額で80,000円の有価証券利息として報告します。 そのため、購入時に支払った端数利息を借方に表記しています。 ※3 支払金額に関して 問題文に「代金と売買手数料と端数利息をあわせて小切手を振り出した」とあるので、合計額を計上します。 ※4 子会社株式にしている理由 福井商事の発行済株式数が2,500株で、2,000株を取得しています。 2000 ÷ 2,500 × 100 = 80%で福井商事の支配を獲得しているため、子会社株式としています。 ※5 @400 × 2,000 = 800,000 <<余談>> 日商簿記検定は「日本語読解問題」とも言われています。 また、過去の簿記検定で公表されていた出題の意図にて、作問委員会の人はよくこのような言葉を書いています。 「問題文の指示をよく読んでいない答案が多いです」 質問者の方は「売却手数料」とありますが、正しくは「売買手数料」です。 「売却手数料」であれば、社債を「売った」と勘違いし「当社が売ったのか、買ったのか?」と混乱しかねません。 今一度、問題文をしっかり読んで回答にあたってみてください。 端数利息の考え方がわからない場合は、お手持ちのテキストに戻りましょう。 急がば回れです。
< 質問に関する求人 >
簿記(東京都)この条件の求人をもっと見る
求人の検索結果を見る
< いつもと違うしごとも見てみませんか? >
覆面調査に関する求人(東京都)この条件の求人をもっと見る