ヒューマンアカデミー大阪校 ITコースのシステムエンジニア専攻を受験しました。合格はしているのですがネットでの評価は、会…

Question

ヒューマンアカデミー大阪校 ITコースのシステムエンジニア専攻を受験しました。合格はしているのですがネットでの評価は、会社の採用資格としてとれないお稽古と書いてありました、このコースにいき国家資格ととった場合高卒で会社を志望することになるんですか？
他校とは授業内容の基礎がしっかりしているらしく国家資格を作った学校長も授業にきてくれると言っています。のんでもいいので教えて頂きたいです卒業生の方いましたら教えていただきたいです

Answer 1

認可を受けていないので、卒業しても専門学校卒にはなりません。高卒で入学・卒業すれば高卒のままです。

未認可だから絶対に悪いというわけではありません。ここ数年は未認可のプログラミングスクールが増えています。

認可を受けない最大の理由はコストを削減できるからです。専門学校は1年あたり最低666時間と、生徒80人あたり3人以上の教員、生徒40あたり260平方メートルの校舎面積が必要です。これらを揃えるにはかなり資金がかかります。

授業数を減らして、多くの生徒を少ない人数で管理して、教室は賃貸にすれば経営コストを抑えられます。

認可の専門学校なら、もっと認定の基準が厳しい「文部科学大臣認定 職業実践専門課程」となっているコースもあります。いちばん厳しい条件として、授業時間数や教員数を公開しなければなりません。「○○専門学校 職業実践専門課程の基本情報」でグーグル検索すると出てきます。参考までに、いくつかの専門学校のサイトを載せておきます。

大阪ITプログラミング＆会計専門学校
https://www.all-japan.ac.jp/disclosure/#osaka

大阪情報コンピュータ専門学校
https://www.oic.ac.jp/about/disclosure.html

ECCコンピュータ専門学校
https://comp.ecc.ac.jp/about/self_evaluation/

大阪情報専門学校
https://www.ocs.ac.jp/other/j_koukai.html

大阪ITプログラミング＆会計専門学校の「職業実践専門課程の基本情報」の項目を見てください。ITビジネス学科が2年制のコースです。ファイルを開くと詳細な情報が出てきます。2年で1720時間の授業。専任教員2人と兼任教員1人。生徒49人(留学生2人)ですが下の方の中途退学者のところに在学者30名と書いてあります。1学年あたり15人いるということです。直前の卒業生が16人います。

さて、重要なのは資格の「基本情報技術者試験」の部分です。16人が受けて7人が合格となっています。卒業生のうち43.7％が取得できたわけです。

基本情報技術者はIT業界では非常に有名な公的資格です。ヒューマンアカデミーの取得目標資格にもなっています。IT業界の常識を問う試験なので、これを持っているかどうかで就職の難易度が変わるわけです。

専門学校卒のIT就職で基本情報技術者が重要になりすぎて、どこの学校も対策授業をしています。言い換えれば、ITの基礎的な教育はどこの学校も重視せざるを得ない状態です。それでも入学から卒業までに3割受かれば良いほうです。

良い学校は積極的に情報を公開しています。企業の採用担当が見れば信頼を得ることにつながるからです。たとえば、下記サイトは大阪情報コンピュータ専門学校の情報処理学科の授業内容です。
https://www.oic.ac.jp/syllabus/2021/indexEJ.html

授業内容のページから「コンピュータシステム」という科目の詳細を見てみましょう。担当教員が上場企業のシステム部門で16年、独立して15年の経歴があると書かれています。「授業の概要」では「基本情報技術者試験（午前問題）の演習で学習した知識を確認する」とあります。その他にも授業の何回目で何を教えるのか一覧があります。

IT業界は資格や実務経験があれば、学歴をカバーできます。学歴は保険です。未認可校を卒業して簡単な資格しかなければブラック企業にしか行けませんが、その地域で知名度のある専門学校の卒業者ならぎりぎりまともな企業に行けます。

良い学校と悪い学校を見分ける基準は、どれだけ情報を公開しているかです。授業時間が多く、教員も優秀・豊富で、資格合格実績が高いなら公開するはずです。非公開だと、信用できません。

文部科学省が職業実践専門課程の基本情報を公開させているのは、もともと専門学校が秘密主義だったからです。昔はどこも都合の良いことばかり宣伝して、保護者や高校生が客観的に比較できませんでした。改善させるために、職業実践専門課程の認定を始めたのです。

3年制のシステムエンジニア専攻なら卒業までに333万円はかかるはずです。同じぐらいの学費だと3年制である大阪情報専門学校ソフトウエア開発学科336万円です。

専門学校ではありませんが、岸和田にある近畿職業能力開発大学校のは4年制で200万以下です。卒業までに受ける授業は4695時間あります。8月8日や8月22日にオープンキャンパスがあります。

他の学校と比較すると、公開している情報量のわりには学費が高い印象を受けます。