一級建築士試験令和2年法規の問題12についての質問です

Question

一級建築士試験令和2年法規の問題12についての質問です選択肢1と2で適用する規定が異なる点が理解できません。どなたかおしえていただけますでしょうか。

〔No.12〕 構造耐力の規定に適合していない部分を有し、建築基準法第 3 条第 2 項の規定の適用を 受けている既存建築物に関する次の記述のうち、建築基準法上、誤っているものはどれか。
1 .基準時における延べ面積が 800 m2の既存建築物に床面積 50 m2の増築をする場合においては、 増築に係る部分が現行の構造耐力の規定に適合し、既存建築物の部分の構造耐力上の危険性が 増大しない構造方法とすれば、既存建築物の部分には現行の構造耐力の規定は適用されない。

2 .基準時における延べ面積が 800 m2の既存建築物に床面積 400 m2の増築をする場合においては、 増築後の建築物の構造方法が、耐久性等関係規定に適合し、かつ、所定の基準に適合するもの とすれば、既存建築物の部分には現行の構造耐力の規定は適用されない。

Answer 1

ご承知の通り、既存不適格の建物を増築する場合に、増築部分の既存部分の割合によって異なります。

１は間違いの選択肢で、増築部分が既存建物の1/20の場合（問題の場合40平米以下）に適用される規定（建築基準法施行令137条の2三号）、
２は、増築部分が1/２の場合に適用される規定（同令137条の2二号）、
です。